来月で病気発覚から1年。 | 病の記録 脳腫瘍(膠芽腫)と向き合う

病の記録 脳腫瘍(膠芽腫)と向き合う

2023年の春、父(67歳)が脳腫瘍で最も予後不良とされる膠芽腫に。
父の病状など娘の私の気持ちや日常を書いていきます。

ご無沙汰の更新となってしまいました。


私は住むところや生活の環境が変わり、

新たに仕事を始めましたが、

体調を崩したりしてしまい

仕事も何日かお休みしてしまいましたが、

何とか体調も戻りつつあります。


父の病状はというと

いずれ寝たきりになる。

体の自由も効かなくなるでしょう。

と初期治療の際に

悲しくも大学病院の先生から

言われた通りの

経過をたどっています。


3月11日に父と面会。

この日は父の誕生日。

どうしてもおめでとうと伝えたくて。

必ず会いに行こうと決めていました。

当たり前のように

毎年やってくる誕生日ですが、

父が今年の誕生日を迎えられたことは

本当に奇跡のようです。


面会後に引越し先の部屋へ戻りました。

しばらくぶりの父の姿。

動かせるのは眼球と首だけのようでした。

みるみる弱っていく父の姿。

どんな姿でも生きていて欲しい気持ちです。

私の顔をじっと見つめ、

何か言いたそうにしていましたが、

発語ももう出来ません。


ほんとうに怖くて残酷な病気です。

1日1日生きていてくれるだけでもう奇跡です。


もうすぐ病気が見つかって

1年が経とうとしています。

色々と振り返る事が多いです。

父と散歩をしながら色々話した事

私が作ったご飯を笑顔で食べてくれた事

いつもの座椅子に座って

大好きな野球を見ていた頃の父の姿。

リハビリから帰ってきて話を聞かせてくれた事。

思い出すと涙ですね。


1年前に来年の桜も

一緒に見ようねと約束をした事を

父は覚えてくれているだろうかと

ふと思う時があります。


今年の春はなんだか

特別な春になりそうです。