差し入れを置きに病院へ。久しぶりの父の姿。2023.9.18 | 悪性脳腫瘍 膠芽腫と戦った父 闘病の記録

悪性脳腫瘍 膠芽腫と戦った父 闘病の記録

2023年の春、父(67歳)が脳腫瘍で最も悪性とされる膠芽腫に。父の病気発覚から永眠までを娘目線で綴りました。

2023年4月21日 治療開始
2024年5月9日 永眠

2023.9.18


今日は母がお休みだったので、

父に差し入れを持って行こうと病院へ。


祝日で病院はお休みなので、

転院して始めて時間外入口から中へ。


ナースステーションへ到着。

母は次回の面会の予約を取る。

私はふと食堂の方へ目をやると、

窓の外を見ながら1人佇む父がいました。

遠くからでもわかる父の姿。

今はどんな気持ちでいるのだろうと思うと

涙が出そうになりましたが

グッと堪えて父に手を振ると

父は立ち上がり

手を振り返してくれました。

今日は面会の予約を入れていなかったので、

近くには行けませんでしたが、

遠くからでも姿が見れて

いくらか安心しました。


以前は立てなくなり

トイレにも行けなくなったのに

立ち上がり歩いている父の姿。

リハビリ頑張ってるんだなと。

歩いている姿を見るだけでも、

なんだか涙が出そうになります。

私と母が帰る時には

姿が見えなくなるまで

手を振り返してくれました。


最近はついさっき話した事も

忘れてしまい同じ事を

何回も聞いてしまう父です。

LINEも出来なくなってしまいました。

病気のせいですから仕方ないです。


そしてリハビリの先生と少しだけ

立ち話でしたがお話出来ました。

お父さんいつも私たちを気遣って

お声をかけて下さるんですよ~。と

リハビリの先生はおっしゃってくれました。

ただやはり短時間の記憶力は

落ちているとのこと。


父はいつもそうだ。

自分の事はいつも後回し。

いつも周りに気を遣うんです。

自分のことよりも

周りの人の事ばかり心配するんです。

弱っている姿を見せたくないのでしょうか。

そんなところは

亡くなった祖母にそっくりです。


やはり父は優しくて強いです。


私のお父さん。

たった1人のお父さん。

私を育ててくれたお父さん。

1日でも長く元気でいてね。


育ててくれた恩を返す時が来たようです。