「さあ、みんなで、心中いたしましょう」


と、少し元気になったぼくは思いました。




いつだってぼくは、漫然と時を過ごしていて

いつだってぼくは、だれかを求めています。




心中、とはもともと心のうちを見せ合うことです。

だからぼくはほんとうは、

心を見せ合いたいと思ったのですが

まだはやいですかね。



ということは

結果的に、心中未遂でしたか。

やっぱし、

がっくし。





心中。


美しくすてきなことば、です。



あえかはこの言葉を、慈しんでいます。

愛恋に[名前をつけて保存する]手段として。




自殺のことはね、昔ぼくは「否定否定派」だったんです。

つまり、自殺する権利を認めたいと思ってたし

ぼくも、その権利をふところに忍ばせていたかった。

その権利はある意味武器だったし、存在証明だった。




そんなある日、だいじな人が亡くなってしまったのです。



あのね、すごくつらかったです。

なんていうか、世界から取り残された気分が続いてた。

なんで、ぼくになにも言ってくれなかったのだろうと嘆いてた。

だから、いまはね、ドライにそういうことを話せなくなってる。



風化してしまうんだ。

悲しいことは風化してしまうから

戦争はなくならないし、自殺は絶えない。


この感情は、風にしないよ。


いまも自殺する権利は認めるけれど、自由だけれど

「そんなことよりいっしょに生きようよ」って

とても、とても言いたい。





そして、たぶんこうしてぼくがあの人のことを思い出すから

あの人は生き続けるんだと、願ってる。



そして

新しく生まれ変わっても、仲良ししてね。

こんどは、心を見せ合いたいな。



ねえ、

いつかどこかであなたと、心中できる日を

楽しみにしています。



そして、

心を見せ合い、心中をし、いつだって死ねるんだと誓って、

たのしいひまつぶしをしながら、生きていきましょう。



ねえ、ぼくたちはひとりぼっちじゃないよね?

だれか、いてくれるよね?







あなたと、


心中できる日を、楽しみにしています。



[mixi] 新宿心中