3月にはヨーロッパ各地でフォルテピアノのオークションがあるようですが、 3月10日のイギリス「 Gardiner Houlgate」オークションでは、スクエアピアノが数台出品されています。

 

そのうち、クレメンティの5オクターブ半のスクエアピアノは、プロによる修復が以前行われているとのことで、すぐに演奏できる状態だそうです。クレメンティのソナチネやフィールドのノクターンに最適な楽器といえますし、ベートーヴェンも熱情ソナタまで演奏できます。

 

https://auctions.gardinerhoulgate.co.uk/catalogue/lot/b047d0bc204bdacb8c4d152b3a3562be/63b778f7668dabe928d3800924a99077/musical-instruments-lot-1553/

 

落札予想価格は日本円で40〜60万程度(プラスオークション手数料26.4%)と、イギリスの修復家から直接買う場合の1/3〜半値程度です。

 

また、こちらの5オクターブ半のフランス製スクエアピアノも、それほど大掛かりな修復は必要ではないことがオークション会社によって説明されています。

 

https://auctions.gardinerhoulgate.co.uk/catalogue/lot/b94e73907cdf465f4916aee985e3be70/63b778f7668dabe928d3800924a99077/musical-instruments-lot-1552/

 

オークションは手間がかかりますし、失敗するリスクもないわけでは無いのですが、うまくいけばお得に楽器を買うことができます。

 

また、オークション特有の事情として、売れ残った場合に出品者に置き場所がなければゴミに出されてしまう可能性があります。ゴミにされてしまうピアノを減らすためには、どなたかが買い取ってくれることが重要になります。

 

オークションには下見期間がありますので、信頼できる修復家に依頼して下見に行ってもらい、状態を確認してもらうこと確実です。

 

なお、このオークション会社は輸出手配はしてくれないそうなので、輸出書類の作成等も含め専門の修復家を通すのがよろしいかと思います。ちなみに、輸出だけではなく、日本への輸入手続きの際にも必要です(その理由は私のノウハウなので、ここには書きません)。

 

なお、もしご連絡いただければ、オークションのやり方や修復家、象牙の手続きも信頼して依頼できる運送屋の紹介など対応可能です。

 

なお、イギリス最大手のピアノ運送会社はいい加減な書類仕事で被害者が続出しておりますので、お使いにならないようにお勧めします。

 

https://auctions.gardinerhoulgate.co.uk/catalogue/lot/b047d0bc204bdacb8c4d152b3a3562be/63b778f7668dabe928d3800924a99077/musical-instruments-lot-1553/