昨年秋から半年間、南北アメリカの歴史について学習しました。

 

手初めに放送大学教育振興会の「南北アメリカの歴史」を読んでみましたが、色々と勉強になることがありました。

 

興味深かったのは、征服者がいかにして通訳を育成し、ほとんど接触したことのない集団と接触し、征服たことです。

 

それについては、本が出ていました。「インディオ社会史 -アンデス植民地時代を生きた人々-」と言う本です。

https://www.msz.co.jp/book/detail/08630.html

 

これによると、ペルーの征服を計画したピサロは、本格的に征服する前の航海で、先住民を2人ほど連れてきて、スペイン語を覚えさせたそうです。しかし、インカ王との接触においても、またその後の歴史においても、通訳の役割というのが非常に大きく、そして通訳の知識が、歴史に大きく影響を与えたことがわかりました。

 

 

また、今回、ペルー周辺の先住民社会の歴史と言うものをある程度学習したことによって、ボリビアで成立したモラレス政権と言うものがいかに歴史的なことであったか、仮にこのような残念な終わり方になったとしても、この500年にもわたる征服の中で抑圧されてきた先住民社会にとって、どれだけ大きな出来事であったのか、と言うことを、色々と考えさせられたところです。