告知65 国民生活センター 震災に乗じた悪質メールが子どもにも!
◆事例1
地震の揺れを感じた直後、「地震速報」というタイトルのメールが届いた。「詳細情報はこちら」とあったため、そのアドレスをクリックしたところ、突然出会い系サイトにつながり、「ご利用ありがとう。利用料金1万円支払って」と画面に表示された。支払い義務はあるのか。(当事者:男性 17歳)
◆事例2
高校生の娘の携帯電話に、友人から震災募金の協力要請のメールが届き、同じ内容を10人にメールするよう書かれていた。募金先は聞いたことのないNPO法人となっているが大丈夫か。(当事者:女性 16歳)
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<ひとことアドバイス>
☆震災に便乗した悪質なメールのトラブルが発生しており、子どもにも被害が及んでいます。
☆事例のように、地震に関する情報提供を装って出会い系サイトやアダルトサイトに誘導する手口のほか、「義援金」「募金」を名目としたものもあります。トラブルにあったら、すぐにお住まいの自治体の消費生活センター等に相談してください。
☆多数の人へのメール転送を強要する「チェーンメール」は、内容の真偽が不明であるほか、通信ネットワークに負担をかけ、必要なメールが届きにくくなる可能性もあります。転送は絶対にやめましょう。
☆義援金を送る場合は、信用できる団体であることを確認してから送るようにしましょう。
独立行政法人国民生活センター 子どもサポート情報 第38号 平成23年4月19日より
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ゼーレの眼
史上4番目の大地震、千年に一度の大津波、人類史上初めての地震による原子力発電所爆発事故(4月12日政府は原発事故の深刻度を示す「国際評価尺度(INES)」に基づいて、事故の評価を、最悪の「レベル7」に引き上げることを決めた。「レベル7」は、旧ソビエトで25年前の1986年に起きたチェルノブイリ原発事故と同じ評価。)といわれる。さらには物的(農産物、海産物)・人的(放射能伝染風評差別)風評被害が拍車をかける。最悪に最悪が乗っかっている。その混乱のさなか不届き者も現れる。心ゆくまでの確認、信用を確信してから行動すべきだろう。