78 アシュラリスト 無知の津波
誰かが助けを求めている。
その誰かは誰だかわからないが、それはさほど重要なことではない。
助けることに意味があるからだ。
私はその誰かを助けるために生きている。
私は知らない誰かを助けるために生きている。
きっと、ふと、どこかで出会えばそのまま助ける人になるのだ。
そのまま、助けるべき人になるのだ。
無知の津波は何を告げる。
何も言わぬが、どこそこに助けるべき人を指し示す。
人を助ける意味を指し示す。
助ける人がいるから自分も救われると告げてくる。
見えぬ津波は何を見せる。
自分の笑顔はわからない、助けた相手の笑顔が「生き鏡」。笑顔の生き鏡に囲まれた人生。これほど充実した生。これほど誇らしい生。これほど優しい生を見せてくれる。
無知の津波も見えぬ津波も心の中の津波。
そのエネルギーを外に出せ!
もう、外に出せ!
ありのまま、決して流されぬ愛をたずさえて…。
☆
ゼーレの眼
「被災地のあなたに」
最愛の人を失い
大切なものを流され
あなたの悲しみは
計り知れません
でも 生きていれば
きっと いい事はあります
お願いです
あなたの心だけは流されないで
不幸の津波には負けないで
(詩人:柴田トヨ)
◇
生きる尊さ
人の生の苦しみに泣いたおかげで、人の世の楽しみに心から笑える。
うたれ踏まれて、唇をかんだおかげで、生まれてきた尊さがしみじみとわかる。
丈夫な体とほんの少しのパンがあれば上機嫌でニコニコ歩きたい。
それから力いっぱい働こう!しあわせは、自分の力で見だそうよ!
真珠のような涙と、太陽のような笑いのなかに、今日も、また明日も
進んでいこうよ!
きっと、いつの日か振り返って静かにほほえめるように・・・。
(上野千理)
上記2点は心に響く詩である。
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「洗え」
いやなものを見たら、その目を洗え。
いやなものを聞いたら、その耳を洗え。
卑しい心が起きたら、その心を洗え。
泥足のままでいい。
泥足で歩いて行けばいい。
日本海におけるロシア船籍「ナホトカ」座礁による重油漏れ事故。福井県三国町で約30万人のボランティアが、重油をひしゃくですくった。その中心的役割を果たしたボランティアセンター(97年1月15日から3月31日解散)の壁に貼ってあった詩である。
◇
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シンクロする曲:Louis Armstrong「 What A Wonderful World」
http://www.youtube.com/watch?v=m5TwT69i1lU
以上。