78 アシュラリスト 無知の津波

誰かが助けを求めている。

その誰かは誰だかわからないが、それはさほど重要なことではない。

助けることに意味があるからだ。

私はその誰かを助けるために生きている。

私は知らない誰かを助けるために生きている。



きっと、ふと、どこかで出会えばそのまま助ける人になるのだ。

そのまま、助けるべき人になるのだ。



無知の津波は何を告げる。

何も言わぬが、どこそこに助けるべき人を指し示す。

人を助ける意味を指し示す。

助ける人がいるから自分も救われると告げてくる。



見えぬ津波は何を見せる。

自分の笑顔はわからない、助けた相手の笑顔が「生き鏡」。笑顔の生き鏡に囲まれた人生。これほど充実した生。これほど誇らしい生。これほど優しい生を見せてくれる。



無知の津波も見えぬ津波も心の中の津波。

そのエネルギーを外に出せ!

もう、外に出せ!

ありのまま、決して流されぬ愛をたずさえて…。


ゼーレの眼目

「被災地のあなたに」

最愛の人を失い

大切なものを流され

あなたの悲しみは

計り知れません



でも 生きていれば

きっと いい事はあります



お願いです

あなたの心だけは流されないで



不幸の津波には負けないで

(詩人:柴田トヨ)


生きる尊さ

人の生の苦しみに泣いたおかげで、人の世の楽しみに心から笑える。

うたれ踏まれて、唇をかんだおかげで、生まれてきた尊さがしみじみとわかる。

丈夫な体とほんの少しのパンがあれば上機嫌でニコニコ歩きたい。

それから力いっぱい働こう!しあわせは、自分の力で見だそうよ!

真珠のような涙と、太陽のような笑いのなかに、今日も、また明日も

進んでいこうよ!

きっと、いつの日か振り返って静かにほほえめるように・・・。

(上野千理)

上記2点は心に響く詩である。

「洗え」
いやなものを見たら、その目を洗え。
いやなものを聞いたら、その耳を洗え。
卑しい心が起きたら、その心を洗え。
泥足のままでいい。
泥足で歩いて行けばいい。



 日本海におけるロシア船籍「ナホトカ」座礁による重油漏れ事故。福井県三国町で約30万人のボランティアが、重油をひしゃくですくった。その中心的役割を果たしたボランティアセンター(97115日から331日解散)の壁に貼ってあった詩である。




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シンクロする曲:Louis Armstrong「 What A Wonderful World」音譜

http://www.youtube.com/watch?v=m5TwT69i1lU

以上。