58 アシュラリスト 貼られるワールド(パラレルワールド)
悲壮美(tragic beauty)とティージング(Teasing:揶揄)されても、生きなければならない深い孤独を母とするリミットレスの笑顔(継続的元気な笑顔)を涙でつなぎ(トラジション)、先を読み、読まされながら、強制されるサイレントワーク(融通無碍)。最強シミュレーションの構築が要求されるサイレントバリューにサイレントオークション。関係性は無視し、ひがなテレビゲームに明け暮れる者。時間は浪費されるものではなく、限られた生。世間は勝手にさまざまなレッテルを貼り、あるいは貼られている。
自分の人生にリズムはあるか?どんなレッテルを貼られるのか気にするより、どんな生き方をする、できるかに選択と集中、例え迷っても真面目に乗り越えれば、どうにかなる。
人は死ぬことを避けられないように、生きるしかない。
立ちはだかる、あり得ない愛より、リアルな愛に向き合いながら立ち進む。
それでも隠しても白日にさらされ、真正面から、見られて、見られるワールド。
愛が生まれるというのはそんな時と環境がクロスした時だ。
ぼんやりとした褒め言葉の連続ではなく、直球で「好きだ」と言ってみろよ。人生は思うより短い。人が生まれるは奇跡、人を愛するのも奇跡、人から愛されるのも奇跡。

ゼーレの眼目
悲壮美:
悲壮とは悲しい中にりりしさのあること。悲痛な気持を内に秘めた勇ましさ。悲壮美(tragic beauty)はそれらに美意識を持たせ、一体化させる芸術。

盲点に立つ愛:
人間の「盲点」とは、私たちの目のなかにある網膜は光を感じる視細胞に覆われているが、1か所だけこの視細胞が抜け落ちているところがある。これが「盲点」である。
 つまり、人間の目には見えていない部分があるが、それは視神経によって自動的に復元され、あたかも見えているように私たちの目には映っているのだ。
 盲点に立つ愛は、それ自体が見つけることが不可能に思える。しかし、人間には復元効果によって自分のオリジナルの愛を蘇生し、可視化してくれるのだ
 サン・デグジュペリの「星の王子さま」のなかに「本当に大切なことは見えないんだ」という一節がある。L’essentiel est invisible pour les yeux.(目に見えない大切なこと)。自己眼のなかでは復元されているのに、現実の世界では見えないままに放置してしまっている大切なこと、すなわち「盲点」がたくさんあるのではないかと感じる。盲点に立つ愛もその最たるものである。
 CERCA TROVA(探せ、されば見つからん)。さあ、見つけよ!必ずある。

「愛するそれはお互いに見つめ合うことではなくて、一緒に同じ方向を見つめることである」(サン・デグジュペリ)

テーマにシンクロする曲「愛が生まれた日」藤谷美和子

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