告知41 国民生活センター 着物の訪問買取…あとで後悔しても戻ってこない!
・平成22年5月
・関西地方
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「不要な着物を譲ってほしい」と女性から電話があり、少し不安だったが「ちゃんとした人を行かせる」と言うので来てもらった。着物はざっと見ただけで、今度は「貴金属を見せて」と言う。断ったが「見るだけだから」としつこく言うので見せたら、半ば強引に着物5点と貴金属を宝石箱ごと6万7千円で買い取られてしまった。キツネにつままれたような気分で、後になってとても後悔し、翌朝すぐにやめたいと申し出たが、既に手元にないと言われた。(60歳代 女性)
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<ひとこと助言>
☆「不要な着物はないか」と電話があり、その後来訪する訪問買取の相談が増加しています。事例のように、始めは「着物」の買い取りを持ちかけますが、本当の目的は「貴金属」ではないかと疑われるケースも目立ちます。
☆「電話は女性だったので来訪を承諾したが、来たのは男性だった」「部屋の中を勝手に物色された」「断ると『手ぶらでは帰れない』と居直られた」など、軽い気持ちで頼んだのに、怖い思いをしたり、強引な勧誘にあったりするケースが多く見られます。
☆業者が訪問する形態でも、買い取りの場合はクーリング・オフができません。また、後になって「やめたい」と申し出ても、「既に処分した」として取り戻せないことがほとんどです。
☆心配なときは、お住まいの自治体の消費生活センター等にご相談ください。
独立行政法人国民生活センター 見守り新鮮情報 第92号 平成22年9月8日より
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ゼーレの眼
悪徳商法というより、剥ぎ取りに近い。無理やりは商売ではない。なんとも、さもしい限りだ。
「石川や浜の真砂(まさご)はつきるとも世に盗人の種はつきまじ」―大盗・石川五右衛門の辞世と伝えられ、芝居の見せ場のセリフにもなった。
「うまい話に乗らない」この平凡な心構えがあったしても、浜の真砂にまみれてしまうのが現実である。
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