告知38 国民生活センター 乗用車のパワーウインドウに挟まれて大けが!

◆事例1

パワーウインドウに右手中指を挟み指先を欠損した。挟み込み防止機能が指を感知できないのは問題ではないか。(当事者:女児1歳)

◆事例2

乗用車の後部座席に乗って、窓から頭を出していた際に、運転手がそれに気づかず窓を閉めたために首を挟まれた。(当事者:女児3歳)

◆事例3

走行中、パワーウインドウを閉め息子の中指を骨折させた。不注意ではあったが、挟み込み防止機能が役に立っておらず不満。(当事者:男児9歳)

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<ひとことアドバイス>

☆多くの乗用車には、閉まる窓ガラスと車体の間に異物が挟まるとパワーウインドウが反転する挟み込み防止機能が付いています。しかし、パワーウインドウに挟まれて重症を負う事故が、10歳未満の子どもに多く起きています。

☆原因としては、「挟み込み防止機能がすべての窓に付いているとは限らない」「開閉スイッチを引き続けたときには挟み込み防止機能が働かないものがある」といった車種による機能の差があります。購入の際はこれらも検討材料としたり、取扱説明書を読んで操作を理解したりしておく必要があります。

☆パワーウインドウを操作するときは、必ず同乗者の状況を確認してから操作しましょう。

☆子どもが同乗する際は、パワーウインドウのロックスイッチを活用し、低年齢の子どもにパワーウインドウを操作させないようにしましょう。

独立行政法人国民生活センター 子どもサポート情報 第31号 平成22819日より

ゼーレの眼目

高性能、高利便性は人間に必ずしも優しいとは限らない。幼児の後遺症の残る事故を未然に防ぐ策は、常に「確認」と「再確認」につきる。安全に対しては、しつこいと言われるぐらいまでのレベルのしつこさであっていい。

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