告知25 国民生活センター 電子キーの乗用車で、子どもが閉じ込められた!

◆事例1

電子キーを車内に置いたまま車外に出たら、誤作動で子どもが車内に閉じ込められてしまった。ディーラーに伝えたら「電池の残量が少なくなると誤作動を起こすことがある」と説明された。

◆事例2

電子キーを車内のカバンに入れたまま車外に出たらロックがかかり、乳児が車内に閉じ込められた。ロック解除の専門業者に依頼したが「時間がかかる」というので、消防に窓ガラスを割って救出してもらった。

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<ひとことアドバイス>

☆鍵を身につけていれば、鍵を取り出さなくてもドアの解錠・施錠やエンジンの始動ができる電子キー(メーカーによって名称は異なる)を装備している乗用車が増えています。

☆エンジンが停止しているときに電子キーの電池が切れると、ドアが施錠されてしまう車種があります。電池が切れないように定期的に交換しましょう。

☆電子キーを車両の近くに置いておくと、定期的に電波を発信し続けて、激しく電池や車両のバッテリーを消耗する車種があります。電子キーの保管場所に気をつけましょう。

☆電池が切れた場合のドアの解錠方法を、あらかじめ確認しておきましょう。

☆エンジンが停止している状態で、何らかの原因で電子キーのボタンが押されると、たとえ鍵が車内にあってもドアは施錠され、子どもだけが車内にいた場合には閉じ込められてしまいます。降車するときは、必ず鍵を持っているかを確認しましょう。

独立行政法人国民生活センター 子どもサポート情報 第29号 平成2261日より

ゼーレの眼目

電子キーはいわば「両刃の剣」。一方ではよい結果を得るが、他方で危険を招くおそれがあるものを、「もろは(もろば)のつるぎ」と言う。使用方法は解説書で再確認したい。

車内に閉じ込められた幼児には、脱水症などの二次災害も十分に注意しなければならない。専門家は、体温調節が難しい幼児が、体温よりも温度が高い車内に長時間閉じ込められた場合、極度の脱水症状を起こして命を落とす可能性が高いと指摘する。