告知24 国民生活センター ワゴン車の中で検眼、メガネを次々販売
・平成22年3月
・北海道・東北地方
一人暮らしで認知症気味の父の家に、新しいメガネケースがあった。どうしたのかと聞くと、「検眼をしてあげる」と白衣を着た男性が来たので、近くに止めてあったワゴン車の中で検眼してもらいメガネを買うことになったという。
先月、今月と新しいメガネを2回買い、代金は金融機関でお金を下ろして支払ったとのこと。家の中を探すと10万円の領収証が2枚見つかったが、会社名も連絡先も書かれていない。(当事者:90歳代 男性)
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<ひとこと助言>
☆「検眼しませんか」と来訪し、車内で検査した後「今のメガネは合っていない」などと言って、高額なメガネやレンズ交換を勧める手口です。「注文のメガネを届けに来た」「定期検査に来た」と再訪し、次々に契約させる例も多くみられます。
☆高齢者の視力の問題は、白内障などの病気も考えられます。まずは、眼科医の診察を受けるほうが安心です。
☆訪問販売で契約した場合、制度としてはクーリング・オフや申し込みの撤回等が可能ですが、連絡先が分からないと実質的に被害の回復が困難です。その場で契約することは避けましょう。
☆心配なときは、お住まいの自治体の消費生活センター等にご相談ください。
独立行政法人国民生活センター 見守り新鮮情報 第84号 平成22年5月31日より
ゼーレの眼
ひとり暮らしの高齢者の被害事例である。視力検査は眼科医へ、白内障などの眼病の早期発見にも利する。
対照的に、阪神淡路大震災(平成7年(1995年)1月17日午前5時46分、淡路島北淡町野島断層を震源とするマグニチュード7.3の地震)後に、ひときわ喜ばれたのは、「入れ歯をすぐ作る」歯医者さんグループや、「メガネ修理隊」「無料散髪隊」の専門家グループであったという。
悲劇の最小化、幸福の再分配に生きる、生きたい、そんな生き方がしたい。