31 アシュラリスト SNEHNESNE(みざるきかざるいわざる)Ⅱ
見猿か、聞か猿か、言わ猿か。
生きていく上で、一番安全なのはそれのどれか、全部か?
メインストリーム(報道)と現実のギャップ。
認識と現実を仲介するもの。
知り、学び、働きかける対象は何か。
言葉の精度と濃淡。意味・イメージ・含蓄。体系やシステムから逃げる快楽、複雑をときほぐす何か。散乱した意味と唯一の意味、生成される意味テキスト(織物)。創造(母:母性的なるもの)と象徴(父:権力的なるもの)、そして刺してくるもの(写真:時間をとめるもの)。
自分の嘘に気が付かない嘘は不善である。発言がベストか、観察がベストか、静観がベストか、黙考せよ。
まこと悪口のネタは尽きぬもの、尽きぬネタを得意に話すまことつまらぬやから。
真面目はプロテクターに変わり自己を守る。
ある対人関係において、「怒り」の部分を切り捨てる。それはとりもなおさず、ある対人関係の構築を諦めるということである。諦めるとは無視することではない。人の尊厳を意識しながら、適度な距離で人間関係を維持することである。人は誰とでも仲良くなれるのものではないが、初対面の人でも友人になることができる。それはひとつの能力であって、偶然ではない。常に内心的に準備をしていなければならない。嫌な人と一人一緒なら、二人新しい友人を作ればいい。
出しゃばらない、見栄をはらない、予断をもって聞かない。
頑張り過ぎない、今いるところで幸せになる。きっと誰かが冷静にそして公平に評価してくれるよ、あなたの頑張りと思いやりを…。
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ゼーレの眼
「ミネルヴァの梟(ふくろう)は黄昏に飛翔する。」
ものごとの最終局面でその本質が解明される様をヘーゲルはこう喩えた。
ミネルヴァ(Minerva)とはローマ神話の女神である。ギリシャ神話ではゼウスの頭から武装した姿のまま生まれ、知性、技術、戦争をつかさどるアテナにあたる。
夕方になると人は様々な失敗を重ねることで、少し賢くなっている。その知恵をフクロウに集めさせるのが知恵の神でもあるミネルヴァの役目であった。
詩人に霊感を与えるミューズよ、ものごとの最終局面で「求められる本質」と「解明される本質」が基本的に一致してほしいと願う。
アテネの守護神アテナは、現在のギリシャの姿を通して、日本にも警告を発している。不満・不幸や不運の鬱憤(うっぷん)を両親、同僚や友人あるいはかかわりのない他人を傷つけることで晴らす者が後を絶たない昨今、この日本の行く末を…。
AEGIS シリーズ全編及び「ゼーレの眼」
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