告知14 国民生活センター アフリカントラスト、アフリカンパートナーの社債に手を出すな!

・平成2110

・関東地方


 「アフリカントラスト」という会社から、会社案内や株式転換社債申込書などが送られてきた。その後、複数の業者から「アフリカントラスト社の転換社債は、資料が送られた49人しか買えない。額面の34倍で買い取る」と言われたので、150万円分購入した。その後「600万円分にして譲って欲しい」「1千万円以上でなければ投資家に転売できない」「今は1200万円~1500万円の投資家しかいない」などと言われ、次々と社債を購入し、合計で1千万円支払ってしまったが、結局、買い取りはされなかった。(70歳代 男性)

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<ひとこと助言>

☆見守り新鮮情報63号(下記掲載)で手口について情報提供しましたが、苦情相談が続いているため、会社名を挙げて「アフリカントラスト社」「アフリカンパートナー社」の社債に関する注意を呼びかけるものです。契約当事者の8割が60歳以上です。

☆この2つの会社は合併し、現在の登記上の社名は、「ワールド・リソースコミュニケーション」ですが、未だに、存在しない旧社名の社債を販売しています。

☆「社債を買い取る」という買い取り業者の電話には耳を貸さないでください。見知らぬ業者が自宅の電話番号を知っていることを疑ってかかってください。

☆心配なときは、お住まいの自治体の消費生活センター等にご相談ください。

(独)国民生活センター 見守り新鮮情報 第79号  平成22318

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「買い取りのサクラ」で投資欲をあおる転換社債!

・平成216

・関東地方

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 発展途上国の鉱物などの採掘や輸出入をしているというA社から、「わが社の転換社債を買わないか」「高利回りの配当を約束する」「将来は株式公開する」としつこく電話があった。放置していたが、最近、別のB社から、「A社の転換社債を高額で買い取る」と何度も電話があったため、「欲しがる業者がいるということはもうかる」と思い、一口10万円の転換社債を総額500万円分購入した。(80歳代 男性)

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<ひとこと助言>

☆社債とは、企業等が資金を調達する方法です。このケースでは、社債発行会社のA社は株式を上場しておらず、会社の信用性は不明です。また、B社はA社と共謀し、高く買い取ると持ちかけて投資欲をあおっている可能性があります。

☆「絶対もうかる」「絶対損はしない」「高利回り」などのセールストークがあった場合、それらは信用できません。多くの人から資金を集め、最初のうちだけ配当を支払い、結局は破綻した業者は過去にたくさんあります。

☆信用性の確認できない会社の「社債」「転換社債」「未公開株」などは、「ほぼ全損」になる危険性があります。

☆心配なときは、お住まいの自治体の消費生活センター等にご相談ください。

(独)国民生活センター 見守り新鮮情報 第63号 平成21713

ゼーレの眼目

高額な経済的被害は、今後の残された生活環境に大きな影響を与える。難解な法律用語を駆使する悪質商法による被害は絶たない。

身の回りに、何でも相談できるような友人知人との環境を整えて、防衛する体制を作っていければ、と思う。