告知9 国民生活センター 骨折・やけど・突然死…お風呂での危険!
事例1
自宅浴室で入浴中に滑って転倒し、右腕の肩に近いところを骨折した。(事故発生:2009年11月、当事者:80歳代 女性)
事例2
シャワーの熱湯を両足に浴びて、足首から先に熱傷を負った。(事故発生:2009年3月、当事者:80歳代 男性)
事例3
いつまでも入浴しているのを不審に思った家族が、2時間後に浴槽内で顔面水没の状態でいるのを発見した。その後、死亡が確認された。(事故発生:2009年11月、当事者:90歳代 男性)
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<ひとこと助言>
☆入浴中の事故には、主に、浴室内が滑りやすいことやめまい・ふらつきによって起きる「転倒事故」、浴槽のお湯やシャワーが高温になっていたための「熱傷」、室温差が引き金になったものや疾患などによって起こる「溺水」があります。
☆転倒を防ぐためには、浴室の出入り口や浴槽付近に手すりがあるとよいでしょう。
☆入浴中に急死に至る事故の約8割は60歳以上の人で起きていると言われています。重大事故を防ぐために、湯温は39度から41度くらいにし、長湯をしないようにしましょう。また、寒い季節には脱衣所や浴室を暖めてから入る、食事直後や深夜に入浴しない、などの工夫も必要です。
見守り新鮮情報 第76号 平成22年2月15日(独)国民生活センターより
ゼーレの眼
日本人は風呂好きである。もっともリラックスできる空間でも大きな落とし穴がある。家族の気配り、声かけが必要だ。
昔、取引先の社長が自宅マンションで入浴中、心臓発作を起こし、入浴中死亡した。奥さんが実家に帰省中だったので、帰宅後発見された。遺体は変色していたという。後に専務から、会社整理の相談があったが、残った社員で資本を出し合い、会社は継続した。専務は何かできることなかったかと悔んでいた。不可抗力とは言え、何かできること、あるいは心がけておくことはあったのかも知れない。しかし、それが何かと問われると、返答のしようがないが…。
自分にできることといえば、生活習慣病にならないための日常生活維持と、ストレス発散ぐらいか?そして、自分のできる範囲の社会貢献活動の継続だろうか。