5 アシュラリスト ケサランパサラン

ケサランパサラン。

09825日午前710分。遭遇。

8年前にメーリングリストで話題になった都市伝説。

それは茶色のマットの上、ふわふわしながら、佇んでいた。

一時の笑顔を探しもがいていた日々。高くついた笑顔のレンタル。

ガストロカメラでも見つからない。めったにお目にかかれないという、願いが叶うという、今何を願うの?

願い事は叶わないから、願い事。叶えばその時点で願いが消える。

思いは叶った、願いは消えた。

目に見えないアクセルを誰が踏んだ。期待と絶望の質量は同等。それはどちらが先か後か、あるいは外見が変わったように見えても入れ替わるだけだ。

ケサランパサランは「青い鳥」か?

君は運命の女性なのかい?

顔に出さないけど、君に会うといつもドキドキなのさ。ケサランパサランは君なのかい?

それでも、スラックライン(slack line)を渡る日々に凍る魂。

水なしの噴水と水枯れの噴水(不幸な噴水)、いずれも渇きの象徴。

エデンに行きたいが行くことはできない。それでも人は行こうとする。

目指す過程の中で、心の戦場だけ見える。

そんな中での水先案内役なのか、ケサランパサランよ…。

ゼーレの眼目

ケサランパサランを家に持ち帰る。数日後、中学のクラスメートから同窓会の連絡が来る。久々に驚いた、嬉しかったそして懐かしくなった。計り知れない癒しとよみがえるビビットな思い出の連鎖。連絡方法も知らず、もう中学のクラスメートとは会えないとあきらめていた。友人に私の連絡先をどのようにして探しくれたのかと聞いた。不思議な偶然の連鎖。ケサランパサラン、それは幸福な出来事の予告だったようだ。来月の11月には、クラスメートに会える。あたかも、映画「スタンド・バイ・ミー」のような仲間たちに…。



SEELE(栗城利光)のブログ









保管しているケサランパサラン(直径3センチメートルくらい)

平成21104 日曜日午後457分 著者撮影



AEGIS シリーズ
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