1 Burn out syndrome(燃えつき症候群)
年相応の恋がしたいと言いつつ臆病になっている。
あの時の青春はとりもどせないとリリックになっている。
懐かしい恋とか、切ない思い出に漬かっているようじゃ、恋はできない。
なぜ、もっと積極的にならない
なぜ、もっと愛せない
なぜか、計算をしている。
なぜか、取引をしている。
もっとピュアだった恋ができた自分が、
どこか遠くへ行ってしまったような、
そのような…。
日々の生活に疲れてしまって、恋とゆっくり過ごせない。
様々なハードルを乗り越えて辿り着くのはほんの少しの酒と眠りだけ、
心も身体も擦り減らし、気持ちだけがうわついている。
恋は本当にエネルギーを使う出来事だから、出来るだけ貯めて、
本当にこの女性だと思ったら、一切のエネルギーを放射しよう。
ちょっとやそっとじゃ恋は無駄骨。
彼女のハートを射止めるに必要なのは、ほんの少しの勇気と愛。
最初は少しだった愛も恋の力で増大する…。
その勇気と愛は持っているのだが彼女を見ると伏せ目がちで、
身をひいてしまう…。
だけど、大丈夫
笑顔でいられるから…、明るくなれるのも男の仕事です。
ゼーレの眼
燃えつき症候群(Burn Out Syndrome)
1980年に、ニューヨークの精神分析医ハーバート・フロイデンバーガー博士が用いた用語である。彼は最初、病院の看護婦(看護師)の精神健康管理上の観察からこの概念をつくり出した。
「燃えつき」とはモーターが焼き切れた、電球が急に切れて真っ暗になった、それまで有効に燃焼していた燃料が燃えつきたなどの意味がある。
恋愛の失敗から、現実に対抗すべき抵抗力が衰退し、心の暗くなった状態を「あの時の青春は取りもどせない。」と悔やみ、自分を叙情詩人(リリック)に置き換えて、様々な心の葛藤を述べてみる。
しかし、最後には自分の恋の対応の仕方を改めようと気が付くのだが新しく好きになった彼女を見るとつい無口になってしまう自分の行動に切なさを感じ、無為に時が過ぎてゆく空しさ(無常感)を隠す訳にはいかなかった。
だが、このままではいけない、どうにかこの局面を打破しなけばならないと心の中で繰り返した・・・、行動と精神の二律背反。そんな心象風景が浮遊する。