ここから第2編をはじめます。


KILLING TIME 時に消されて星空

「いつの間にか詩人のようになってしまって…。」

「涙をぬぐい、眼を閉じて、悲しむことより、何ができるか、今日も確認して生きていきたい。」

                         

PROLOGUE

僕が苦しめてしまった恋人達に捧げる。

あなた達の本当の笑顔が見られる日まで、そして自分のために書き続けます。

あたかも無限に続き、習慣にさえなってしまった、「愚図で間抜けなやさしさ」は、         いつかはきっと愛にたどり着くのかなはてなマーク

ゼーレの眼目

 イージス(AEGIS)とはギリシャ神話に登場する全能の神ゼウスと知恵の神アテーナーが持っているとされる盾(防具)のことをさします。その盾はどんな害悪に対しても対抗し、はねのける不思議な力を持っています。そのゼウスがイージス(盾)を自分の子である、双子の兄の太陽神アポロン、その妹の月神(狩猟の神)アルテミスがいましたが、娘のアルテミスに送ったものとされています。

 また、-Killing Time-(時に消されて)とは、自己喪失又はその状態をさします。人は様々な苦悩・苦難に遭遇したとき、そのショックがあまりに強い場合、ややもするとアイデンティティー(Identity:自己)を見失い、自分自身をコントロールすることができず、時間と共に自分自身が消されてゆき、アンニュイ(Ennui:倦怠感)に染められる、そんななかでも、自分のイージスでポジティブアクション(積極的な生き方)を見つめていきたい。