6 アンドロジナス(両性具有)Ⅱ androgynous


男らしさも、女らしさもそれぞれ対立し、協調している。

どんな男でも女のような面があるし、どんな女にも男のような強さがある。

しかしいつまでもスーパーマンじゃいられないし、フェアレディも続けられない。

誰もが弱いし、何かに頼りたい。だからアンドロジナス。

多くの人々がそんなに、なぜ受け入れてくれないのだろうか?

彼女はちょっと変わっているだけなんだ。

本当の彼女を見たらそんな気持ちは無くなってゆくさ…。

ジャンヌ・ダルクに近づくようなことはやめなよ。

どんなに気負ったって君は君だもの。

君の身の回りを眺めてみるんだよ。

いろんなことに気が付くはずだ。

いかに幻の中で大変なエネルギーを浪費してしまったか、そしてそこからどんな結果が出たというのだろう。

君が、生きる事に苦しくなって、重苦しい空気に包まれてしまった時、男のように大声で泣いてみるがいい。

しかし、大抵の男は大声では泣かないものだが…。


ゼーレの眼目 

アンドロジナス(ANDROGYNOUS)とは両性具有の或いは女性的な男性のファッションという意味である。

例えば、めそめそ泣いていた女性があるきっかけで男性みたく、たくましくなってみたり、見た感じ、体格のよい男性があるきっかけで女々しくなってみたり、そのあるきっかけとは一種のマインドスイッチである。


日本では手塚治虫氏の「リボンの騎士」の原題になり、或いは宝塚劇場の舞台にもしばしば登場するジャンヌ‐ダルク【Jeanne d'Arc】であるが、有能でたぐいまれな剣術を引っ提げて彗星のごとく登場した勇敢な男性騎士と信じていた人々は、ジャンヌが公開火あぶり刑に伏され、着衣が燃えてなくなったため、初めて女性と解った。

しかし、当時は宗教の暴走で悪魔視的思想が高揚し、悲惨な魔女狩りの犠牲となったのだろう。戦争の英雄が一夜にして悪魔の生れ変り、不幸な時代に生まれたが故の不幸か。ジャンヌが英雄視されたのはずっと後のことだった。


19歳でジャンヌ・ダルクは英軍に捕らわれ、異端者として1431年にルーアンで火刑に処され、3回も焼かれたことがわかっている。フランス救国の聖女が処刑させられた場所には、高い十字架が建てられている


19歳の時、俺は何してたんだろうべーっだ!