3 メトロポリス
重いまつげの下にどんなにたくさんの涙が待ち受けようとも勇気を出して生きるマリア。
「鋼鉄の社会で愛を見つけるのは本当に難しかった。」
しかし、恋は隠せない。秘め事であっても隠せない。
巨大な利益のために冷たくなる人々、誰もがそういう顔をして生きてゆく時代。
あの、あたたかい心に触れてみよう!
アンドロイドに騙されないように注意してみよう。
本当に卑しい心とか、乾いた心は軽はずみだった。
多くの誤解はここから生まれたものだった。
自分達の創った自由にがんじがらめな時代、その一部も全部もやり直しがきかない。
最後に勝つのが愛なのか!
人を傷つけ、残酷で突然でそれでいて必要なもの、この見事な不条理。
あまりに奇麗で哀しい。
それにしてもマリアは可愛くて、透きとおるような眼をしていた。