ギリシャの島のバス | エーゲ海島めぐりの旅 LIMANI88

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ギリシャ・エーゲ海の島を88島も旅した
物好きでミーハーでちゃっかりしてる
Greek island hopper yumyumの
マニアックすぎて誰もついて来れないけど
そんなこたぁ知ったこっちゃないブログ



photo©yumyum@Greece-Tilos-Agios Panteleimonas

島でバスが走っていたらしめたもの。
私は必ずバスに乗ります。
だってバスがその島唯一のアトラクションってことあるし(^o^;)、なによりバスの中で繰り広げられるドラマって、ほんとに面白いんです(°∀°)b 。

カリムノスのバスはワンマンで、チケットはあらかじめキオスクで買っておかなければならなかったのですが、そんなシステムを知らない観光客はみなパニッ ク。ドライバーは冷たく「チケットは?持ってない?だったら買って来て」と言い放つので、一度バスを降り、キオスクを探してキョロキョロ。それを見ている タベルナの客が、「あっちだ!あっち!」と教えてくれて、みんな走って買いに行く様子は、運動会の借り物競走のよう。

おおかたの観光客をビーチでおろすと、あとは地元のおじいさんやおばあさんばかりに。
ガラガラになっても、カリムノスのバス利用者は、必ず誰かが座っている隣に座るのが日本とは違ってカルチャーショックでした。

誰かが発見した忘れ物は野菜の入ったビニール袋で、終点から折り返すと、忘れた本人が道の真ん中で手を振って待っていて、見事持ち主に戻ります。

時々すれ違う車は間違いなくみんな知り合いで、景気よくクラクションを鳴らして挨拶を交わします。




photo©yumyum@Greece-Hios-Town

イカリア島のバスには驚かされました。
港に停まっているバスを見つけ、ラッキー!と走り寄り、乗り込もうとするとドライバーが制します。
「どこにいくの?」
「どこって、バスに乗ろうと思って」
改めて乗り込もうとする私を、ドライバーはさらに制します。
「このバスは○○に行くんだよ?いいの?」
「あ、そうですか。どこでもいいんです」
さらに乗り込もうとする私を、ドライバーはまたまた制します。
「君、荷物は?」
「荷物?これ」
私は肩から下げている小さなバッグを見せて答えます。
「ホテルはどこにあるの?」
「あのへん」
私は後ろの方を指差します。
「このバスは今日○○へ行ったら、ここへ戻ってくるのは三日後なんだ。だからこのバスに乗ったら、君は○○に泊まらないといけないよ」
「(  ゚ ▽ ゚ ;)」

そんなこともあるので、気をつけないといけません(@ ̄Д ̄@;)

アモルゴス島の、カタポラとエギアリ間を走るバスは爽快です。
まるで延々と空に続く滑走路を走っているみたい。
ところがエギアリからカタポラに向かうバスに乗っている時、突然ものすごい雨が降って来て、それはもうバケツをひっくり返したような土砂降りになってしまったのです。
窓の外は打ち付ける雨で何も見えません。
それは恐ろしいことに運転席のフロントガラスも同じこと。
なのにドライバーは全くスピードを落とすことなく、バリバリかっ飛ばすのです。
あ~ん、怖いよぅ・・・身を固くしていると、途中から雨がやみ、日が射し始めました。
するとどうでしょう!目の前に見たこともないような巨大な虹が!雲と虹
無謀な暴走バスが虹に向かって飛んで行くファンタジーなバスに変身した忘れられない瞬間でした。




photo©yumyum@Greece-Karpathos

ケータイかけながらだって運転しちゃいます。


photo©yumyum@Greece-Karpathos

だって信号も対向車も、なんもないんです。


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「医学の島コスと太陽と薔薇の島ロドスで癒される10日間」