*一般的には、男性が能動的な執着心から行動し、女性が受動的な執着心から行動する、ということでしょうか?
そうではなく、その反対のケースも多い。同じ人に能動的・受動的な執着があることもあるし、同時に二人共に、その両方があることもある。能動的・受動的な執着心があるかどうかは、各魂の進化レベルと関係している。
能動的な執着心は、愛をあまり知らず、愛するより望んだり必要とすることの多い、虚栄心の段階でより顕著に見られる。パートナーとの関係でも、相手が自分の願望や欲求を満たしてくれることを求める。そういう虚栄心の段階の魂が男性に転生すると、男尊女卑の教育を利用して自分の高圧的な行動を正当化し、女性になった場合には、別の強みを使って支配的になる。
受動的な執着心は、通常は、愛される必要性があり、より愛する能力の高い、自尊心の段階で見られることが多い。相手を悦ばせば愛してもらえると思い、愛する能力が大きいためにその関係に尽くしてしまい、極端な場合は、自己の自由と意志まで放棄してしまう。
*執着心は、どうやって克服するのですか?
能動的な執着心は、愛することと所有することは別物であると気づけた時に乗り越えられる。本当に人を愛するのであれば、人生のどんな場面においても、その人の意志と自由を大事にすることから手がけねばならない。自分自身の自由や意志を尊重してほしいと望むようにだ。
受動的な執着心は、人を愛しても、自分自身の自由や意志を断念することには繫がらず、相手に好きになってもらうために、それらを放棄することは意味がないと理解した時に越えられる。本当に愛してくれる人なら、自由や意志の放棄を引き換え条件とはしないからだ。愛する見返りとして君に犠牲を強いる人は、君を愛してはいないし、今後も愛してはくれないだろう。本物の愛の感情というものは自然に湧き起こるもので、君がすることに条件付けられるわけではないからだ。
―独占欲と犠牲者意識について
自分の願望や欲求を満足させるために他者の気を引こうする欲望を、独占欲と呼ぶ。独占欲に支配されている人は、いつも自分のことだけを考え、他の人たちを強要したり義務付けて関心を引く。このような人たちはパートナーとの関係では、愛情の絆がある伴侶から目にかけてもらうのは当然の権利だと主張して、ほぼ独占的な奉仕を要求するので、しばしば相手の自由や意志を侵害する。そして、気にいるほどの関心を引き付けられないと、犠牲者のふりをして気を引こうとする。
犠牲者意識は、憐憫の情を引き出しながら相手の関心を自分に向けようとする人に特有のエゴ的感情で、同情してもらうことによって、相手を思い通りにしたり、利用しようとしている。犠牲者意識は、相手の自由意志にはお構いなくその気を引こうと強いるので、一般的に独占的で あり、独占欲との関係が深い。自己成長しようと努力せず、他者に自分の試練や責任を果たしてもらおうとするので、臆病者でもある。
これは大変巧妙な人心操作の手口で、コントロールされる側は、往々にして気づかずに意のままになってしまう。犠牲者意識は罪悪感を弄ぶ場合が多く、要求を満たそうとしてくれない場合に、相手が罪の意識を持つように仕向けるのだ。
たとえば、他者の注意を集めようとして、自分の病気を逆手にとることがある。痛みを偽ったり大げさにしたりして、責任を逃れたり、他の人に代りにやってもらうおうとする。
当人の不快感の主な原因でもないのに、自分が鬱的なのは幼児期に愛されなかったせいだとするのも、同情を引いて独占欲を正当化するのによく利用される口実だ。
パートナーとの関係では、いつも望みを叶えてくれるサービス精神旺盛な人を相手に選びやすい。いつも肉体的あるいは精神的に具合が悪いふりをして、自らパートナーに依存することで、常時世話をしてもらって、全責任を押しつけようとする。だがこのような態度は、しまいにはパートナーの息を詰まらせ、疲弊させてしまう。ニセ犠牲者に独りではやっていけないと思い込まされて、詳細に至るまで相手を満足させて悦ばせることに追われるパートナーには、事実上独自の生活がないからである。
犠牲者のふりをする人たちは、彼ら自身で不快感を募らせ、改善する気がない。それを、注目を集めるための武器として利用するからだ。
*独占欲と犠牲者意識はどのように克服すればいいですか?
他者の人生をコントロールするのをやめ、その自由意志を尊重することだ。誰に対しても何も要求したり押しつける権利がないこと、ましてや相手との愛情の絆をその口実にしてはならないのだと気づくことである。同時に、いつもよその人に解決してもらおうとしないで、臆病、怠け癖、安楽さを克服して、自分で課題に立ち向かう必要がある。
―嫉妬心について
嫉妬心は、自分のものだと見なす人を失う怖れから怯えることだと定義できる。カップルにおける嫉妬心は、相手を所有物と見なして自分にだけ注目するよう強いる、能動的な執着心を抱いた、所有欲が強い独占的な人に特有だ。そのため、パートナーが他の人たちに関心や愛情を示したりすると、激怒する。
嫉妬心は、パートナーへの恒常的な不信感や、自分に不実かもしれないという強迫観念として顕れることが多い。この強迫観念から、浮気の 可能性を回避するのを口実に、相手の人生を徹底的にコントロールしようとする。自分の伴侶と交友する人たち、特にパートナーとしてライバルになる可能性があると見なした人たちを目の敵にする。
また嫉妬心は、攻撃欲、独占欲、犠牲者意識、恨みなどの他のエゴ的感情も増長させて、パートナーの人生を操るためにも使われる。交際中に嫉妬深かった人は、関係が破綻すると、恨みがましいことが多い。
嫉妬深いのは、愛の感情が貧弱であることの反映である。第一に、相手の幸せに関心を持たないからだ。パートナーを大いに傷つけることなど構わず、自分の支配欲を満たすことだけを考えている。第二に、二人の関係を保つには愛情の絆だけで充分だと信じていない。そのために無理強いしたり脅したりする。本当の愛があれば、愛の感情を信頼し、第三者の介在を怖れたりはしない。三角関係になるとすれば、それは両者の愛が乏しかったか、存在していなかったことの顕れだ。