*そのように、霊的な世界からの呼びかけに心を開く人たちは、神秘主義者や預言者と関係があるのでしょうか。

霊界との直接的な交信は、ごく一部の人たちだけの特権ではないのだよ。すでに言ったことだが、全員が個々に、神や高次の霊性や自分のガイドと直接的な繋がりを持っていて、それぞれが独自の方法で、それを体験していくのだ。

大切なのは、誠実に謙虚にコンタクトを求めるということと、魂を成長させるという目的が、探求の動機づけであることだ。もしそうであれば、各人にそれぞれが必要としているものが与えられるであろう。体験の華々しさが重要なのではなく、その経験を、欠点を正当化するためにではなく、愛における進歩ために役立てることが大切なのだ。

不幸なことに、「アセンデッドマスター」やその手の重要な人物だと思われたいという欲望から、自己暗示による経験を本物だと思い込み、他の人を騙してしまうような人が沢山いる。また、本当の霊的な交信をした後で、その経験を、自己進化や他者の援助に活かす代わりに、偉ぶって、自分は優れていると思い込み、他者に神のごとく扱われることを要求する人もいる。

自分をどう改善するかを追求するよりも、他者の称賛を求めてしまうのは、虚栄心からの欠点だ。残念だが、これは君たちの世界ではごく頻繁に見られる現象だ。

 

*預言者とは何ですか。

預言者とは、霊界の真実を教え、「愛の法則」に反する行為がもたらす結果を各時代の人びとに忠告するために、高次の霊性から送られて来る者である。一般的に、転生する惑星の平均よりも進歩した魂だが、そうでなければ、委託された使命を遂行することができないからだ。

他者を助けると同時に、自己を進化させることができるのだが、それは一般的には、生まれ出た社会から拒否や拒絶をされ、虐げられたり倒されれたり馬鹿にされたりするからで、そのために、自己の愛の力量が試されるからである。彼らは、通常考えられているように、特別で神聖な特権を持つ存在などではない。

その霊能力は、輪廻のサイクルの中で他世界で転生であったかもしれ自分自身の功績によって獲得されたものだ。あらかた、年下の生徒を手助けする年上の生徒とったところだが、それと異なるのは、他の人と同じ条件で転生して来るので、肉体的にも年齢からも、彼らを識別できない点だ。

いつか、君たちの惑星の住人が充分に進化を遂げる日が来たら、その中から、進化の遅い人類が住む世界で預言者の役目を果たす者が出るだろう。

 

*でも、偉大な師匠だと思われていた人が、後から、実は詐欺師で、びとの純粋さにつけ込んで大金を貯え込んでいた、と発覚することがよくありませんか。

その通りなのだ。多くの者が猫をかぶっているのだ。

だがその一方で、初めは良く、いい線を行っていたので、必要な霊的援助が与えられた、という者も沢山いる。問題は、その者たちが、人びに与える効果に目が眩んでしまうことだ。

本当に答えを探し求めている人は、内面を覚醒してくれる人に出会うと、その人にとても感謝して、それを大げさに表現しようとするものだ。そのため本人も、本当は霊的知識の光を届けているだけの筈なのに、自分自身がまぶしく輝いているのだと勘違いしてしまう。人びとも間違って、その人を神のように奉り始める。我欲とその顕現形態をまだよく知らず、自分でも克服の努力をしないのであれば、我欲は増大し、自分が全ての者に勝ると思い込むに至るだろう。そして、他者に奉仕する代わりに、その反対となってしまう。道義上の家来か奴隷のように仕えてくれることを人に要求し、どんな決断や願であっても決して問い正さずに盲目的に自分に追従することを求める。

こうして、光は段々と消えて行き、最初の思いは失われ、インスピレーションもなくなるのだ。霊的な閃きが消えると、我欲が頭脳を支配し始め、その時から、受け取るメッセージは混乱し、矛盾したものとなる。そして本物になり得たであろうことは、守りきれずに失われてしまったものの混沌とした記憶として残り、我欲の高揚を正当化する多くの嘘で固められるのだ。

 

*真の預言者と詐欺師とを、どのように見分けるのですか。つまり、真の預言者・ガイド・霊的な使者に必要とされる条件とは何ですか。

肉体を持たない霊的なガイドは、何の分け隔てもせずに、全ての魂を支援する。真の霊性というものには、国境も経済格差も、人種や宗教やその他のいかなる違いも存在しない。それゆえ、富める者と貧しき者、白人と黒人、信者と非信者とを差別しない。これらの違いは、一時的な条件や状況に過ぎず、転生から転生で変化するものだからだ。

霊的な教えを普及するにふさわしいと自認する者は、それと同じやり方で行動しなければならない。肉体を持つ真の霊的指導者は、「魂の法則」に従い、目立たず謙虚に生きようとし、何の見返りもなく、他者を援助し啓発しようとしている。

それゆえ、霊的な真実らしきものを公開することで、金銭的な、またはその他の代償を貰おうとする者たちは、全て、真の霊的指導者だとは見なせない。「会員だけ」の真実というものは存在しないからだ。真のマスターは、自由意志を尊重する。つまり、絶対に自己の見解を押しつけず、自分が手本となって宣教し、提供するものを受け取るか取らないかは、他者の自由に任せるのだ。したがい、権力主義に訴えて正当化することはなく、絶対に「俺の言う通りにしろ。俺はマスターで、悟りを得た神使者だぞ」などと言ったりしない。

心を開いた者を説得するには、メッセージの質がだけで充分だ。それに関心を持たず説得できな人たちがいても、彼らにはそうして独自の道を歩む自由意志があるのだ。好きでもないものを信じたり同意したりを、義務づけられることも強要されることもない。