*具体的なケースで説明下さいますか。
生まれる前にカップルになる合意があった二つの双子の魂が、今生で出会ったとしてみよう。双方の魂はお互いを認識し、両者に愛情が芽生えたとする。しかし、一方がひどく自我に洗脳されていて、今生での決定を下す際に、その我欲のままになったとしよう。我欲は頭の中で、物的に不利な状況を悪影響を与えるために利用し、あらゆる方法で感情を無視させようとする。「いい相手じゃない、お金がない、学歴がない、社会層が違う、肉体的魅力がない、家族は反対するだろうし面倒はご免だ、遠くに住んでいる、これこれしかじかの人ではない」などと。こうして、本物の感情を味わって、真の幸福の一端を共に経験できる霊的に似た人と暮らす機会が現れたというのに、その機会を見送って、気持ちに反した選択をして、双子の魂との転生以前の約束を破ってしまうのだ。我欲の言いなりになると、自分の気持ちには従わず、知的・物的な期待に沿って相手を選ぶことだろう。こうして、肉体的にもっと魅力的な人やもっとちやほやしてくれる人、もっと経済力がある人など、別の人を優先し、表面的にはもっと刺激的な生活や安楽な生活を送るだろうが、感情的には虚しいのだ。
*本当に約束を果たそうとする人たちはどうなるのですか。たとえば、前のケースで拒絶されてしまった人は、どうなるのですか。
Bプラン、つまり代替計画は常に存在する。霊的なガイド役たちは各人の能力を把握し、その限界が分かっているのだ。霊的にはそれほど類似していなくても、我欲のためにではなく、感情のために努力する気のある別の人と人生をやり直すことが可能だ。
*それでは、たとえば、未来の両親がもう転生していて、彼らが打ち合わせとは違う選択をしてしまって、それぞれが別の配偶者を見つけて最終的に一緒にならなかったとしたら、二人の子どもになろうと決めていた魂はどうなるのですか。生まれ変わるのを止めるのですか。
眠っている間に、魂はほぼ毎晩霊界に戻っているので、転生していても、霊的世界から切り離されてはいない。他の魂が関わることは、その状態にいる時に決めることができる。たとえば、最初に準備した計画とは異なるものの、将来子どもになる筈だった魂と、かつての約束を再考することもできる。両親になる予定だったどちらの親も引き受けない場合には、その魂が子どもとして生ま れ変わることに同意してくれる、似た特徴を持ったカップルを代わりに探す。ガイド役たちは、生まれ変わった後で人間が考えを変えやすいことを知っているので、進化の代替プランを数多く用意してくれている。こうして、選ばれた環境が、転生前の計画からどんなにかけ離れてしまっていても、進化のための選択肢が残るように努めてくれているのだ。最初に描いた「ルート」から逸れてしまったら、自分が選んだ道から新たな「ルート」を再検索するのだが、目的地は同じである。
*約束を果たさなかったことは、魂に影響しますか。
一見すれば、その人が幸福への最短距離から逸れてしまったかのごとく、否定的なことに思えるだろう。しかし、好きな時に考えを変える自由も、味わってみなければ自覚できない状況を経験することも、自由意志の一部なのだ。それに、ある方法で学ばないことは、別の方法で学べるのだ。同じ場所に行き着く道は色々あって、それぞれが異なる選択肢だが、体験することと学ぶことは同じなのだ。
*転生する魂は、自分の家族や近親者となる人たちを前世から知っていたのですか。
それは、色々だ。同じ家族に生まれた人の中に、前世での仲間がいるかもしれないし、別のケースでは、同じ家族に一緒に生まれ出るのは初めてかもしれない。
*家族構成、つまり、父親や、母親や、兄弟を決めるのは誰ですか。
通常は、一緒に生まれるそれらの魂自身が、霊的ガイドの支援や助言を得て、相互に合意して決めている。
*家族関係は何によって決まるのですか。
贖罪や使命など、転生する魂の進化に求められることによる。
*進化に求められることがどのように家族構成に影響するのかと、贖罪と使命との場合で、どう異なるのかを教えていただけますか。
よかろう。兄弟・親・子を問わず家族の構成員が前世の天敵で、憎悪や報復欲や恨みに駆られて酷い危害を加えた合った過去を持つ場合がある。これらの魂は、血縁から生まれる愛情を奮い起こしてお互いの傷を癒すという目的で、一緒に生まれ変わる。つまりこの場合は、前世でお 互いに傷つけ合い「愛の法則」に反したために、彼らの間に清算すべき負債があった訳なので、一種の贖罪となるのだ。使命の場合には、魂は帳尻を合わせるために集まるのではなく、愛し合っているからであり、より進んだ霊的な目的を果たすために助け合おうとして一緒に転生する。このような霊的な目的は、進化の遅れている人たちを支援することに関係しているが、同時に、自分たちの霊性向上にも役立つのだ。この二つの極端なケースの間に、我欲と愛情、贖罪と使命とが混在する、色々な意味合いの中間的な状況が存在する。魂は、霊的進化の道程を進んで行くにつれて、支払うべき借りが少なくなり、無条件に与えられる愛が大きくなるのだ。
