*なぜ直接的にではなく、暗号で援助が与えられるのですか。
魂の自由意志を侵さず、魂自身に自己発展の努力をさせるためだ。
いい数学の教師であれば、生徒に本当に力をつけさせたい場合は、問題の解答を直接与えてはならず、行き詰った時に適切で正確な説明を与えて、生徒自身で問題を解くよう手助けをすべきだと知っているものだ。
進化途上の魂にも同じことが言える。解答を直接あげてしまったら、自力で霊的な試練を解決しようとしないので、進歩がない。怠慢になり、ガイド役が自分の問題を解決してくれるのを待つようになるだろう。
その人自身が決めなければならないことを教えてあげることも、自由意志に関与することになるので、正当とは言えない。魂は自分で決断しないといけないのだ。だが、自力で問題を解決するために知っておく必要があるのに独りでは気づけない重要な細部もあるため、ヒントは与えられる必要があるのだ。魂が、自己の問題を完全に自覚しており、独りで解決する能力がある場合には、助けは不要なので与えられない。それは、裕福な人びとの地域に食料を配りに行くようなもので、彼らは配給される食料は独自に入手できるので、全くの無駄となってしまうのだ。
*どうして僕たちは、睡眠中に離脱することを自覚できないのでしょう。
自分の意志で肉体から離れられて、幽体離脱の間に起こったことを完全に自覚している人たちもいるよ。
*人間は皆、アストラル旅行ができるのですか。
無意識だが、睡眠中の特定の段階では皆が旅をする。突発的に離脱に成功して、そのことを自覚する者もいる。だが、意識的にできる人はほんの少数だ。
的確な訓練をして忍耐力を持てば、君たちの多くが、意識的にアストラル体での旅を実現できるだろう。だが、大多数がそれが可能だとは信じておらず、そのための練習もしないので、結局何も起こらないのだ。
進化した世界では、個人的な成長に役立てるために、子どもの時から意識的にアストラル・トリップを教えるので、誰にでもできるのだ。
*アストラル旅行がし易いかどうかの能力は、何によって決まるのですか。
各人の魂の能力や、霊的に進歩したいという意志、霊性に関する自覚、生まれる前に選択したことなどによる。
身体から完全に離れる必要がなく、もっと直接的な方法で霊界と接触できる天性の能力を生まれつき備えている人もいる。そういう人を通常、霊媒と呼ぶ。
*あなたとって霊媒とは何かを、教えていただけますか。
霊媒とはチャンネルを意味する。
霊媒は、他の人と比べて、より直接かつ明瞭に霊界と交信できる人で、一般人が普通の電話回線しか持っていないとするなら、インターネットの高速回線ADSLを持っているようなものだ。
大半の人は、自分の周囲からは、五感が捉えられるものしか感じ取れないので、物質界の向こう側に霊界が存在するということに、全く確信が持てない。
だが霊媒は、あたかも強力なアンテナを持つかのように感度が高く、一般人の普通のアンテナでは捉えられない様々な周波域で送信されてくる放送でさえ、受信できるのだ。
*でも、霊媒が皆同じではないし、その霊媒能力も違うと思うのですが。霊媒力には様々な種類があるのでしょうか。
そうだ。その表現形態や霊界との主なコンタクトの種類で分類することが可能だ。
この分類形式を用いると、霊媒の種類は、以下のように様々だ。
・霊視霊媒は霊体を見ることができる。
・霊長冷媒は彼らの話を聴くことができる。
・自動書記は、筆記によってメッセージを受ける者のことで、自分が書く内容を自覚している場合としていない場合がある。
・直感霊媒は霊感を与えられて、直接頭の中で霊的メッセージを受け取る者だ。
・憑霊霊媒は、自分の身体や感覚の全体または一部を、肉体のない霊が物質界で具現するために一時利用できるように貸したり受容する者で、後で自分の身体のコントロールを取り戻す。
・治療霊媒は、高次の霊から送られるエネルギーを通流させて、肉体を持った魂の生命状態を改善しようとする者だ。
・敏霊媒は、五感を使わずに、霊の存在やその状態またはメッセージなどを感知できる者だ。
・予知霊媒は未来や過去の映像を捉えられる者だ。
*それでは霊媒者は、自分のガイド役とずっと簡単に交信できるので、他の人よりも優遇されていますね。
生来の霊媒体質というものは、他者を―肉体の有無に関わらず― 助けるために使用されるべき道具のようなもので、それを利用してもっと速く進化が遂げられるように、特定の場合に必要とされる魂に与えられる。
だが、一旦生まれ変わると大半の者が、能力のない人びとに理解されずにその力を持たない方が良かったと思ったり、個人的な利益に力を使用しようとするのだ。
交信できる範囲は、指導霊に限定されずに霊界全般となるが、この世界も君たちの世界のように、皆が善人である訳ではないのだ。様々な進化段階にいる霊がいて、霊媒のチャンネルは全てに開かれているので、良い影響も悪い影響も受ける。霊媒がチャンネルをどのように使用したいかによって、高次あるいは低次の霊の影響を呼び寄せるのだ。
*それなら低級霊も、僕たちに影響できるのですか。
そう、低級霊もだ。肉体を持った者は全て、霊媒であろうとなかろうと、霊魂からの影響や助言を受けるが、それには低級霊も含まれている。だが高級霊の場合と同様に、彼らを甘んじて受けない限り関与されることはない。
低波長の存在は、自分が波動を下げた時にだけ同調してくる。魂の弱点や欠点のスキをつかれて、つけ込まれるのだ。有害な感情や「愛の法則」に反する行為などが、つけ込まれるきっかけとなる。
*でも低次の霊は、いつも嫌がらせをするために、たとえば霊媒などに近づくのですか。
そうとは限らない。辛い環境から抜け出すための助けを求めて、近づくこともある。彼らは、何かの理由で物質生に強く執着を残してしまった魂で、霊界から直接援助が提供されていることに気づけないのだ。
苦しむ彼らにとっては、霊媒は霧の中の灯台のようで、霊界の目的地に向かって彼らを前進させるために必要な援助を与える仲介役となる。
*霊媒力はこの世では余り評判はよくありません。
そうだね。君たちの進化レベルの世界ではよくあることだ。