心臓マッサージ×AEDで救命率4倍
倒れた人に手を差し伸べる
勇気を持てる社会を
心臓突然死は年々増加傾向にあるという。実は、日本はAED大国と呼ばれるほど世界でも人口当たりのAED設置台数が多いのだが、AEDによる救命率はまだまだ低い。まさに秒単位での処置の早さが生存率に直結するという心停止の救命。AEDの効果的な設置と正しい救命法の普及が求められている。
今日本で、病院外での突然の心停止による死亡、いわゆる心臓突然死は年間6万8000人に及ぶという。その数は交通事故死者数(2012年4411人)の15倍以上であり、単純計算で毎日180人以上の人が突然命を奪われていることになる。
心臓突然死の多くは、心室細動という不整脈によるもので、突然の心臓のけいれんによって心臓がポンプとして機能しなくなり、やがては完全に止まってしまう。心臓突然死の予知は難しく、それまで病気になったことのない人の初めての不調の症状が心停止というケースが心筋梗塞による死亡の3分の1を占めるという。つまり、心臓突然死は人ごとではなく、誰にでも起こり得ることなのだ。
心室細動を止めて、元の動きを取り戻すには、素早い電気ショックが必要になる。プルプルとけいれんを起こしている心臓に電気ショックを与え、いわばリセットをかける必要があるのだ。そこで登場するのが、最近、各種商業施設や鉄道の駅、街角でも多く見かけるようになった自動体外式除細動器「AED」(Automated External Defibrillator)である。