都内には約40万6000人の外国人が住んでおり、他に年間400万人以上の外国人観光客が訪れる。都が11年秋に在京外国人らに実施した調査では、約4割が東日本大震災に遭うまで地震を経験したことがなく、約1割は震災当日に自宅にたどり着けなかった。
外国人向け防災訓練は今年が7回目だが、震災を受けて今回は初めて、避難所生活の体験を盛り込んだ。都の防災語学ボランティアの通訳を受けながら、参加者は8グループに分かれて段ボールハウスや簡易ベッドを実際に使ったり、紙スリッパや組み立て式ランタンの使用方法を教わったりした。
また、子供のころから避難訓練を経験していない外国人も多いため、地震からの身の守り方の基礎も練習。震度6弱の地震が起きたとの想定で、避難の方法やAED(自動体外式除細動器)と消火器の使い方などを学んだ。
大使館に勤めるコロンビア人女性(38)は「災害時は一人一人の判断が求められ、訓練ができてよかった。東日本大震災の時は母国に電話が通じず、日本語が分からないため周囲ともコミュニケーションが取れなかった人も多かったので、外国人にどう分かりやすく情報を伝えるかが大事だと思う」と話した。