福知山市の市民救命士講習を修了した旭が丘のAさん(67)と西岡町のBさん(75)が12日、南丹市園部町の園部消防署で、人命救助に大きな貢献をしたとして中川能季署長から感謝状を受けた。10月下旬に京丹波町の府立丹波自然運動公園で、心肺停止状態になった京都市在住の男性(78)に、2人で力を合わせて適切な措置をして命を救い、社会復帰させた。
同じシニアソフトボールチーム「京都ビッグマウス」に入り、府立丹波自然運動公園を拠点に京都府内の8チームでリーグ戦をしている。10月下旬にも試合に参加し、自分たちのゲームが終わって、他チームの試合を観戦している時だった。キャッチャーをしていた京都市内の男性が、フライを受ける際に倒れ、見る見るうちに顔が青白くなった。
バックネット裏付近にいた2人は、「倒れ方が不自然でおかしい」と直感。駆けつけて容態を確認すると、心肺停止状態に陥っていた。周りの人に救急車の出動要請を依頼する一方、胸骨圧迫と声掛けを交代で続け、到着した救急隊に引き継いだ。
その場で救急隊によるAED(自動体外式除細動器)を使った処置が施されると男性は息を吹き返し、意識を取り戻した。5日間の入院後、社会復帰し、今は普段通りの生活をしており、福知山市にも救命への感謝の気持ちを伝えるために訪れたという。
■普通救命講習を延べ1万4833人受講■
福知山市消防本部によると、市内の普通救命講習は1996年に始まった。11年度末で、約890回開き、延べ1万4833人が修了しているという。
「講座内容は5年ごとに見直され、2006年からはAEDの操作の指導も取り入れている。今まで複数回受講した方は約2割。3年ほどの間隔で再受講し、救急技能を向上させてほしい」と呼びかけている。