心肺蘇生法:中学生に講習、3万人超す 「命の大切さ」伝えて10年 北播磨の医師ら「技術より助ける勇気を」 /兵庫

 「技術より目の前で倒れている人を助ける勇気が大切だ」。北播磨地域の住民ボランティアが、心肺蘇生法講習を通じて「命の大切さ」を伝え続けた中学生の数が24日、3万人を超えた。活動を牽引(けんいん)する西脇市内の開業医、冨原均医師(62)は西脇市立西脇中でこの日、生徒たちに「心肺蘇生はその場にいる人だからできる。家族や友だち、みんなの命を救う人になってほしい」と語りかけた

 講習は県が募って結成された住民グループ「北播磨地域ビジョン委員会」(70人)内の心肺蘇生法普及グループが02年7月、加東市内で始めた。北播磨5市1町内の各中学校で30~150人規模で開催。24日の西脇中で209回目を迎え、3年生30人が講習修了証を手にし、通算生徒数が3万25人に達した。


 講習は心肺蘇生の実情と方法を通して命の大切さを学ぶ講演、心肺蘇生法実技の2部構成。西脇中の講演では冨原医師が、心肺停止から1カ月後の社会復帰率について国内は10%に届かず北播磨はさらに低い実情を説明し、行動の大切さを強調した。

実技では元会社員や元教師、主婦らの心肺蘇生法普及グループメンバー9人も加わり、心臓マッサージの方法やAED(自動体外式除細動器)の使い方を丁寧に指導。生徒たちは息を切らしながらマッサージなどの実技に臨んでいた。