きょうから10月。スポーツの秋の到来だ。しかし残念なことに、子どもたちが体を動かす喜び、楽しさを知る学校の運動部活動や体育の授業での痛ましい事故が後を絶たない。「スポーツに事故やけがはつきもの」とあきらめるのではなく、大人たちが万全の対策を講じて子どもたちの命を守らなければならない。
学校における体育活動中の事故について文部科学省の有識者会議が初めてまとめた報告書によると、2009年度までの12年間に全国の小中学校と高校で死亡事故が470件、重度の障害が残る事故が120件起きていた。年間約50件の計算だ。
中学と高校の部活動中での事故が318件と半数以上を占め、競技別では柔道が50件で最も多く、野球、バスケット、ラグビーが続く。中学、高校とも1、2年生に集中して発生している点が特徴でもある。
死因では突然死が7割を占め、以下頭部外傷、溺水、熱中症の順。体調がすぐれない時には無理をしないことを徹底するほか、AED(自動体外式除細動器)の使用法の習熟などが対策として挙げられている。