「救急の日」の9日、東京都千代田区のJR有楽町駅前広場で、厚生労働省と総務省消防庁などが主催する啓発イベントが開催された。救急医療や救急業務への理解を深めてもらうのが狙いで、ドクターヘリや救急車の展示、AED(自動体外式除細動器)を使った心肺蘇生法の実演などが行われ、家族連れなど多くの人でにぎわった。 オープニングセレモニーで、総務省消防庁の久保信保長官は、昨年の救急出動の件数は約570万件で、10年前に比べ約30%増加している現状を説明。「119番通報を受けてから傷病者を医療機関に収容するまでの時間も年々増加している。緊急性のない救急要請が少なくなく、救急車が必要なのは、どのような場合なのかを分かりやすくまとめた救急車利用マニュアルによる広報に今後一層力を入れていきたい」と述べた。 厚生労働省の大谷泰夫医政局長も、高齢化や家族構成の変化に伴い、複数の傷病を持つ症例や、軽症が増えていることに触れ、「救急の現場で頑張っている医療関係者や救急隊員等の負担も大きなものとなっている。限りある地域の医療資源を有効に活用し、よりよい医療を提供していくためには、救急医療に対する国民の理解をより一層深めていくことが重要」と訴えた。