さいたま市立57中学校の全生徒約3万2000人を対象に、自動体外式除細動器(AED)の使い方を習得してもらう実習が今年度からスタートした。昨年9月に女子児童が駅伝の記録会で倒れて死亡した事故を教訓とし、市教委が、再発防止や安全意識の向上を目的に授業へ盛り込むことを決めた。
市教委は全57校に、訓練用AED、心肺蘇生法や人工呼吸の方法を訓練するダミー人形を約500万円で配備。授業では年に1度、2時間程度でAEDの使い方や胸骨圧迫の方法などを学ぶ。市消防局の講習を受けた教諭が指導を担当する。市立全4高校にも今後配備予定だ。
岩槻区の川通中学校では12日、1年3組(35人)などの生徒が体育館で実習を受けた。AEDの使い方や心肺蘇生法を初めて学んだ男子生徒(12)は、「心臓マッサージは力の加減が難しかったけど、いざという時、何ができるか落ち着いて考えるようにしたい」と話していた。