突然の心臓停止により全国で年間二、三万人が死亡しているという。徳島県内でもこうした突然死を防ぐため、心臓に電気ショックを与えて救命する自動体外式除細動器(AED)の普及が進んでいる。
徳島市消防局が実施するAED講習会の受講生が昨年末、累計で三万人を突破した。日本赤十字社県支部や保健所、販売業者なども各地で開いており、数万人の県民が受講したと推測される。
企業や自主防災組織、町内会などが万一の時に備え、AEDの使い方を知っておこうという姿勢が広がっている証しだ。
心臓の心室がけいれん(細動)すると、血液を送り出せなくなる。心臓が脳振とうになったのと同じような状態で、そのままだと死に至る。突然死の主因は、この心室細動による不整脈とされる。
この時、電気ショックを与えて細動を除き、正常な動きに戻すのが除細動器といわれるAEDだ。
心臓停止状態になると、救命率は一分経過するごとに10%減少するといわれる。こうした一刻を争う時にAEDが威力を発揮する。専門家による高度な治療を受けるまでの間、人工呼吸や心臓マッサージなどと併用するのが効果的とされる。
講習を受けて使い方を知った人がいれば、速やかな応急措置ができ一人でも多くの命を救うことができる。県高野連審判部も昨年春、講習会を開くなどスポーツ現場でも取り組みが広がっている。
消防署や日赤などが定期的な講習会のほか、要請を受けて講師を派遣しているのも受講生を増やす要因になっている。AEDを使える人を増やし、まさかの時の備えを強化していきたい。
AEDは、電源を入れ音声による指示に従って患者の胸と脇腹に電極パッドを張り、ショックボタンを押すだけで簡単に操作できる。講習の機会があれば積極的に何回も受講し、実際に使いこなせるように身に付けておきたい。
県内では昨年九月、阿南市の市スポーツ総合センターで七十代の男性が心臓停止状態になり、近くにいた医師らが人工呼吸などをし、係員がAEDを使い救急隊に引き継ぐ連係プレーで助かった例がある。
一昨年も県内の高校で休憩時間にかがんだ生徒が倒れ、教師のAED使用で助かった。「先生の対応とAEDのおかげ。本当にありがたかった」と保護者が述懐している。
他府県でもランニング中や野球、サッカーの球を胸に受けて死亡した例がある。心臓停止は年代を問わず、健康な誰にも起こる可能性を示す例だ。それだけに、多くの場所へAEDを設置しておきたい。
AEDは、二〇〇四年七月に医療関係者だけでなく一般市民も使えるようになり、市町村などが公共施設へ設置を進めている。日赤県支部は〇五年度から半額助成して、これまで七十二台を公共施設などに贈った。企業もAED付きの自動販売機を学校に寄付するなど、力を入れている。
文部科学省のまとめでは、全国の小中高校などへの設置率は〇六年度の24%から本年度中に40%に上がる。県内の公立校も28%から32%になるが、まだ少ない。
AEDが消火器並みに普及が進んでいるといわれる欧米には及ばないとしても、公共施設や学校にはすべてAEDを備えるよう、着実に普及の輪を広げていく必要がある。
徳島市消防局が実施するAED講習会の受講生が昨年末、累計で三万人を突破した。日本赤十字社県支部や保健所、販売業者なども各地で開いており、数万人の県民が受講したと推測される。
企業や自主防災組織、町内会などが万一の時に備え、AEDの使い方を知っておこうという姿勢が広がっている証しだ。
心臓の心室がけいれん(細動)すると、血液を送り出せなくなる。心臓が脳振とうになったのと同じような状態で、そのままだと死に至る。突然死の主因は、この心室細動による不整脈とされる。
この時、電気ショックを与えて細動を除き、正常な動きに戻すのが除細動器といわれるAEDだ。
心臓停止状態になると、救命率は一分経過するごとに10%減少するといわれる。こうした一刻を争う時にAEDが威力を発揮する。専門家による高度な治療を受けるまでの間、人工呼吸や心臓マッサージなどと併用するのが効果的とされる。
講習を受けて使い方を知った人がいれば、速やかな応急措置ができ一人でも多くの命を救うことができる。県高野連審判部も昨年春、講習会を開くなどスポーツ現場でも取り組みが広がっている。
消防署や日赤などが定期的な講習会のほか、要請を受けて講師を派遣しているのも受講生を増やす要因になっている。AEDを使える人を増やし、まさかの時の備えを強化していきたい。
AEDは、電源を入れ音声による指示に従って患者の胸と脇腹に電極パッドを張り、ショックボタンを押すだけで簡単に操作できる。講習の機会があれば積極的に何回も受講し、実際に使いこなせるように身に付けておきたい。
県内では昨年九月、阿南市の市スポーツ総合センターで七十代の男性が心臓停止状態になり、近くにいた医師らが人工呼吸などをし、係員がAEDを使い救急隊に引き継ぐ連係プレーで助かった例がある。
一昨年も県内の高校で休憩時間にかがんだ生徒が倒れ、教師のAED使用で助かった。「先生の対応とAEDのおかげ。本当にありがたかった」と保護者が述懐している。
他府県でもランニング中や野球、サッカーの球を胸に受けて死亡した例がある。心臓停止は年代を問わず、健康な誰にも起こる可能性を示す例だ。それだけに、多くの場所へAEDを設置しておきたい。
AEDは、二〇〇四年七月に医療関係者だけでなく一般市民も使えるようになり、市町村などが公共施設へ設置を進めている。日赤県支部は〇五年度から半額助成して、これまで七十二台を公共施設などに贈った。企業もAED付きの自動販売機を学校に寄付するなど、力を入れている。
文部科学省のまとめでは、全国の小中高校などへの設置率は〇六年度の24%から本年度中に40%に上がる。県内の公立校も28%から32%になるが、まだ少ない。
AEDが消火器並みに普及が進んでいるといわれる欧米には及ばないとしても、公共施設や学校にはすべてAEDを備えるよう、着実に普及の輪を広げていく必要がある。