いつでも、どこでも、誰にでも起こるかもしれないこと、それが心臓の心停止(突然死)です。
突然の心停止は様々な国で主要な死亡原因の1つとなっています。
 
 突然の心停止の多くは、心室細動(VF)と呼ばれるものが原因です。
心室細動になると心臓が不規則に痙攣するような状態となfり、血液を全身に送り出す心臓本来のポンプ機能を果たせなくなります。

 心室細動の最も有効な治療法は、電気ショックによる除細動です。

年々、AED(自動体外式除細動器)が公共施設や事業所等さまざまな個所に配備されてきていることから、一般市民による除細動の件数は、2005年の92件から2006年の264件、2007年の486件、2008年の807件、2009年の1007件と確実に増加しています。
 
また胸骨圧迫の重要性が世界的ガイドライン2015より、より強調されており、発見者による
胸骨圧迫とAEDの組み合わせが重要視されています。


突然の心停止の発生人数

心臓の突然死は交通事故より多い

年間交通事故死亡者数 4,863人 < 年間心臓突然死亡者数 64,959人

ほぼ毎日悲惨な交通事故のニュースをテレビでご覧になると思います。
しかし1日平均180人もの人が心臓突然死で亡くなっています。
これは交通事故死亡者の10倍以上の数にのぼります。

突然の心停止の発生場所

もっとも多いのが自宅で68%、公衆の場8%、道路上7%、老人ホーム5%
職場4%、病院内2%、最近の調査ではゴルフ場のグリーン周りで多く起って
いることが分かっています。

迅速な除細動の重要性

蘇生率
突然の心停止を起こした方の救命率は、除細動が1分遅れるたびに約10%の割合で
低下します。救急車の平均到着時間は7.7分なので救急車が到着してからショックを
実行しても救命率はわずか20%弱しかありません。

救命のためには出来るだけ早くの除細動を行うことが重要です。