もともと気持ちの弱い父は、医師の「このままでは、10年後歩けなくなるかもしれない」という言葉に怯え、しなくてもよい手術をした。結果、痛みは、以前よりひどくなり、精神的に病んでしまった。
すでに寝たきりの姑を自宅で介護していた母は、二人の介護をすることになった。
私は、すでに嫁いでいて、仕事が忙しかったこともあり、手伝ってあげることもほとんどできなかった。
弟(次男)は、時々半狂乱になる父を抑えたり、精神科に連れて行ったりしていた。
家に縛られて、嫌な思いをたくさんして、それでも家を飛び出さない弟に、今でも私は負い目を感じている。
どんなによくしても憎まれ口を言い続ける姑と、歩くこともままならない鬱で暴君の夫、二人の介護に明け暮れた母は、体をこわして入院した。
そして、結局、母と弟は、父を施設に入れる決断をした。
父が入った施設は、家から車で20分ほど。
母は、週に2回必ず、父のところに通った。
始めのうちは、リハビリや治療で回復できるのではと希望をもっていたが、父は、どんどんおとなしくなり、弱っていった。
父が施設に入って2年後、祖母は亡くなったが、そのときには、父はもう家で介護できる状態ではなかった。
今日は、ここまで。