書き出し
#東京カメラ部 , いろんなSNSでたまに見かけますよね。
Twitter (a.k.a X) とか、Instagram とか、Mastodon とか。
そのハッシュタグをつけた投稿で、時たま炎上することがありますね。
最近だとこれ。
これらの投稿には「 #東京カメラ部 」のハッシュタグが用いられたことはありませんが、
↑このエスカレータが実際にある場所の景色がこちら↓
この東京タワーや東京駅が合成された京橋エドグランの写真が炎上したまとめ↓
↑の騒動のオチ担当↓
で、このXの投稿が炎上した原因は、投稿者が合成であることを示さずに、
エスカレーターの隙間から見える東京タワーがカッコよすぎた
とあたかも実際に見た(体験をした)かのような文面を添えて投稿したことが直接的なものです。
つまるところ、実際には存在し得ない空間を写真に収めたかのような誤解を与えていたから。
これにはレタッチ程度なら「カメラボディやレンズによる仕上がりの差もあるし...」で許容していた界隈も許さなかった。
...といったところじゃないでしょうか。
ここで、怒った人たちの気持ちをいい感じに表しているんじゃないかと感じた投稿から引用。
表現の自由 と、誠実さ・説明責任。このバランスが崩れたとき、人は怒るのかもしれません。(一部AIによる生成を引用)
ー『なぜ東京カメラ部風の写真は炎上しやすいのか? 』より
しかし、この投稿で非難があった後、この投稿含めて東京カメラ部は無関係な立場であるにも関わらず、過度にレタッチ(過度なレタッチってなんだ?という話についても、上記引用元のブログで紹介されていたこちらの雑誌 に特集されているそうです。)や彩色された画像に対して、本人がハッシュタグをつけていないのに画像を非難、侮蔑する目的でハッシュタグを意図的につけて引用リポスト(引用リツイート)する輩も現れており、現在において「東京カメラ部」はとても侮辱的な扱いを受けている状態にあると思います。風評被害を受けている。
ここには、写真を「記録物であり、記録性が大事である」とみる人と、写真を「表現の手段」として芸術的に(ここでは「芸術的価値」が高い=芸術性の有無の話ではなく、芸術品として写真を"制作"することを指す。)扱う人の間で写真というものの捉え方が違うことからくる差が現れているんじゃないかなと。
いや違うかな。
写真に求められるのが写実性で、写真通りの景色や風景、場面が現実でも見られることを期待されて写真を見られるからこそ、現実で見られるはずもない色調で加工された、"写実性"のない"作品"に対して"写真"と言い表されるのが受け入れられない人からの反感を買ったと言ったところかな。
結局は、引用したようにあるのかもしれませんね。やっぱりいい感じに表してるなぁ。
レタッチについて
まあレタッチは今やXもMetaも標準的に機能として提供してますし、スマートフォンだってAIによる画像補正機能があることを寧ろ売り文句しているものもあります。
真に「見たまんま」を求めることはもうないと言っても過言ではないかと思います。
どうせ人間ですもの、人が皆同じ水晶体を持っているでもなし、同じ景色を同じ色合いで見れると誰が証明できるでもなし、画面越しに見るなら使っているモニタで色合いが異なるのも常識。
時代は「綺麗に見えるもの」が求められる、いや、それしか残されていないのでしょう。「どう」綺麗に見えるかの部分で色んなカメラのボディやレンズが出ていると言ってもいい。
なぜならば、当然に「見たまんま」の写真が求められていたとするのであれば、そもそもレンズどころかボディも、なんならメーカーすらも選択肢はいらないんですよ。少なくとも世界で統一された機材構成と撮影パラメータ、唯一つで撮られた方が、「見え方の違い」を一つ減らせますからね。
身も蓋もない話 をすれば、色弱である人たちから見れば、確実に色弱とは認められないくらいに色が識別できる人達ほど色は見えていません。であればそういう人たちの表現方法は必ず異なりますし、そういう人たちと同じ世界を見ようとしたら、無彩色な世界の方がよっぽど写実的です。モノクロ写真が正義。
少なくともモノクロ加工に関しては、彩色より文句を言われる雰囲気がありません。
今写真で表現したいものとは
「見えるもの」にこだわって書いていた写実的な絵画が、写真の登場で変化したという話をする動画を見ましてね。
VIDEO
一方、写真を撮る方も、技術の進歩とともに、後から映ったものに対して修正ができるようになり、またその修正できる範囲も広くなっていったと思います。レタッチでできることが増えた。
そうなると、レタッチの腕前みたいなものも加味されるようになってきたという流れが自然かなと思いますね?
そうして、SNSの普及による influence による名声や喝采を欲するようにもなっていった人々。
そういう意味では、写真家という人たちもまたアーティストとして見られて当然な心持でシャッターを切っているでしょう。
「写実性を求めた芸術」と、「芸術性を求めた写真」、どこかで交差した時代があったことに思いを馳せるのも面白そうですね。
ところで「東京カメラ部」って何?
話を戻すというか、変えまして、ハッシュタグでしか見たことない「東京カメラ部」。
私も今回気になって調べるまでは東京都内の大学のインカレサークルかなとかそんな感じの印象を持っていました。
先ほど示したまとめにもあったのですが、趣味サークルだと思われたり、実態を正しく理解している人もそう多くはなさそう。
で、調べたところ。
何とびっくり、そういう名前の株式会社がSNS上で展開しているキャンペーンで用いられるハッシュタグの一つじゃないですか。
...ってことは、「よく知らんけどいい感じの写真がいっぱい流れてくるコミュニティのハッシュタグっぽいし、私も参加しよー!」ってノリでハッシュタグ付けていいもんじゃなさそうじゃない?
ハッシュタグに何の意味があって、どういうルールで確認したほうが良くない?と思いまして。
QAを読んでみたんですよ。
ここから読み取れるのは、メンバー制ではあるみたいで、メンバーになるにはFacebookのページ に「いいね!」をつければよいそうです。
そして、ハッシュタグの運用については、次のようにFacebook内で案内がありました。
Xではご自身のタイムラインへの投稿される際に #東京カメラ部 を付けて投稿していただければ東京カメラ部への投稿となります
英語圏だとどうやら #tokyocameraclub なようですね?
へー。
つまり、「よく知らんけどいい感じの写真がいっぱい流れてくるコミュニティのハッシュタグっぽいし、私も参加しよー!」は概ねOKなノリでした。
参加するためのハードルを下げに下げて、カメラがある生活をカメラユーザーに楽しんでもらうことが第一なようです。
Q. 投稿者には撮影機材、場所、設定を記載して欲しい。
A. 申し訳ございません。今後は分かりませんが、現時点では投稿して下さる方が自主的に記入いただくのは歓迎していますが、これらの記入を投稿の条件とはしない方針です。投稿して下さる方の気軽さを優先したいと考えています。
Q. 投稿されている写真・動画をシェアする際には事前に許可を得る、又はコメントでシェアすることを書き込む必要がありますか?
A. 必要ございません。当部はシェア歓迎、推奨の場です。気軽にシェアできることはFacebookの良いところだと考えています。そのためコメントは勿論大歓迎ですがシェアをするために許可を得たり、コメントをしないと失礼にあたるということは一切ございません。なお、そうした行為が必須であると考えらえる方は、申し訳ありませんが当部への投稿を含む参加をご遠慮ください。また、気軽にシェアをされている方に意見することもご容赦ください。当部は皆様の写真・動画投稿と投稿された写真・動画への「いいね!」、コメント、シェアを通じてカメラがある生活の楽しさを共有することを目的としています。
ー『東京カメラ部 よくいただくご質問 FAQ 』より
コミュニティの広げ方としてすごくいい方針を掲げていらっしゃると思います。
他方、このハッシュタグの在り様を正しく捉えられず、承認欲求の場だと捉えて投稿する人、あるいは投稿を見る人がいることも残念ながら在るようで、 #東京カメラ部 のハッシュタグがついた投稿が嫌いと表明されている方は、運営の趣旨を理解できていないかもしれません。
先ほど示したFAQには、次のような回答があります。
Q. 私の投稿はなぜシェアされないの?もっと良い写真・動画があるのになぜそれはシェアされないの?
A. (前略)そして、実際に多数の素晴らしい写真・動画に、運営によるシェアが無い状態でも多くの「いいね!」やコメントが入る状態となってきています。当部はコンテスト会場ではなく、あくまでもカメラ・写真・動画好きな皆様と一緒に写真・動画を楽しむ場です。そのため、私どもとしては運営によるシェアは「おまけ」のようなもので、ここでの皆様の交流が当部の本質 だと考えています。どうかご理解ください。
ー『東京カメラ部 よくいただくご質問 FAQ 』より
端的に言うと、東京カメラ部に投稿された作品や作者の目的を、承認欲求だとすることも見ることも本質的ではない。
そういう意味では、公式に取り上げて貰うためのみみっちいやり方 は、それこそ承認欲求モンスターの成せる技ですし、なんなら大きなコミュニティの中に参加するメリットを全部ドブに捨てるその様は、枝葉末節に拘っているだけで貧相です。
しかし、斯様なユーザーが跋扈している様に外側から見えることだけが此度の騒動やその後に影響しているかというと、そればかりではないように感じます。
此度の騒動と影響の所感
東京カメラ部は、レタッチ等の調整された画像の投稿はかねてより許容(歓迎って言うと過剰にとらえられそう)していたので、レタッチされた画像がハッシュタグをもって投稿されるのは、これは当然の事でした。
しかし、これにSNSでの"バズ"を狙った思惑が絡んでくるようになり、非現実的な表現をあたかも現実にあるかのように表現する投稿が増えたこと、それを写真としての性質から外れているものとして快く思わない層が表面化したこと、そしてレタッチ(修正)を許容している東京カメラ部のコミュニティとしての方針を無視した振る舞いが常習化したことで、東京カメラ部を過剰な修正ありきの画像の溜まり場と見繕われてしまったこと。
何より、此度事態になる前から、運営母体である法人の制御下からコミュニティが逸脱している様に感じることが問題なのかなと思います。
個人的には、どうにも、メンバー間のコミュニケーションがコミュニティの本旨であるとするものの、それらを明確に周知しているようには見えません。是即ち、FaceBookのメンバー以外に、コミュニティを周知する機会がなく、他SNSでハッシュタグに「よく知らんけどいい感じの写真がいっぱい流れてくるハッシュタグっぽいし、私も参加しよー!」となっている層に向けて、コミュニティという存在すら認知させるに乏しいのではないかと感じます。
ハッシュタグ一つで簡単に仲間入りしている様に錯覚する一方、実のところ「お客様」であって「コミュニティのメンバー」になり切れていないユーザーに対する規範意識の刷り込みが足りないというか。
これによって、どこかで仕切られた集団の中でマイルールを持ち出して勝手に自治を振るいだすような行為と遜色ない事態が発生し、これを治める力が運営組織にないように見受けられる感じ。
...テキトーに参照だらけに難しそうな言い回しの文章書き散らしてるな?
要は、IT界隈で言うところの、「ITコミュニティを大きくしたいが寿司おじさんにはお帰り願いたい」みたいな問題じゃないですか?たぶん。
ただし、「ハッシュタグを使うことで参加した気になれる」というのは、これがまた厄介な話かもしれません。
見ればわかる通り、ハッシュタグを運営は管理できる立場になく、SNSに"在る"ことが定めであるそれは、寿司おじさんを勉強会からお帰りいただくITコミュニティとは違い、場に入れればコミュニティに貢献することなど微塵も考慮しない、「インスタ蠅」みたいな異物を排出する仕組みがありません。
そこんところで嫌われるんすよ、たぶん(投げっぱなしジャーマンスープレックス)
こういうのもありな #東京カメラ部
というわけで、今ちょっと他の人のポストを眺めてみて、「こういう投稿もありなんだー」と思ったやつを勝手に引用して紹介しちゃう。最近の時節柄、花火系の投稿が多め。
最後に、道東を拠点に活動されているアマチュア写真家、柳楽航平さんの投稿を。
私なりの結論
今回の騒動は東京カメラ部の制御下から離れた「実態」が、東京カメラ部の制御外で起こした「事態」。
東京カメラ部が「実態」を制御下に戻す仕組みや力は、今のところ無いように見受けられる。
しかし放っておくと、ブランドイメージの傷口が広くなる一方なので、取り急ぎ、コミュニティと規範を周知するところから着手したほうが良いんじゃないかな?