前回、年末までメキシコ―アメリカ国境が開放されていて、にわかJGCが増えて来年ラウンジが劇混みするという予想をしたのだが、実は来年1月にJGCの制度大幅改正(改悪?)がされ、入会資格が限りなく難しくなって、ほぼこの国境が封鎖されるという話をしたい。
今までは、年間5万マイルのFLYONポイントポイントを稼いで、JALサファイヤに滑り込めば、自動的にJGC(JAL Global Club)の入会資格が与えられ、カードの年会費さえ払えば、永遠にビジネスクラスラウンジが使えるようになるという仕組みだった。よって、一回でもこのFLYONポイント(飛行機に乗らないともらえない)が年間5万ポイントを超えるかどうかということが天国と地獄の分かれ目で、もうちょっとで超える人は、年末になるとJGC修行をするという光景だった訳だ。いわばこの5万ポイントがメキシコ―アメリカ国境で何とかここを超えれば、豊かな自由世界に行けるという訳だった。
さらに今年後半は、コロナ回復キャンペーンでFLYONポイントが倍になるという大盤振る舞いが行われたため、このメキシコ―アメリカ国境開放のような状態で、ものすごくJGCに入りやすくなったのだ。
おそらくJALもこれは分かっていて、ANAとの競争上これをやらざるを得なかったのだと思うのだが、その結果、このJGC入会基準を変更するという制度改正を出してきた。
JAL Life Statusプログラムというものだ。
FLYONポイントでサファイヤやダイヤモンドという制度もマイルの制度も変わっていないので、このプログラムはJGC入会基準を定めるためだけに作られたと言っていいだろう。
新しくLife Statusポイントというものが導入され、1年間ではなく、累積でこれまでどれだけJALに貢いできたかということが基準になる。で、JGCの入会基準に達するためには、1500ポイントが必要だ。
この変換レートが問題で、例えば国際線であれば、1000区間マイル毎に5ポイントということなのだが、例えば私の場合、今年3回欧州、1回NY、2回中国に出張しているのだが、合わせて70000マイルぐらい。これを換算すると350ポイント。はるかに足らない。。。。。
一応JALカードで使ったマイルも換算されるということなんだが、これまた2000マイルで5ポイント。
私は、生活のすべてをJALカードに集約しており(とは言いながら最近はJREカードにもこだわっているが)電気代や携帯通信費、インターネットなどカードで払えるものはすべてJALカードに集約している。その上、ガソリンを入れるならENEOS、ごはんを食べるならロイホとJALカードで払えばマイルが2倍になるお店も頭にたたき込んでいるのだが、その私が月に稼ぐマイルが1500マイルぐらい。
年間ならば18000マイル、ポイントに換算すると45ポイント、、、、、え、これだけ?
生活のすべてをJALに捧げている私が年間400ポイントぐらい。累計で、1500ポイントを超えるには4年JALに貢ぎ続けねばならない。
これまでのFLYONポイントに比べて格段にハードルが上がった。
もう国境線は封鎖されて、壁が築かれたと考えていいだろう。
ちなみに、これまでのフライト実績もポイントに換算されるということで、私の1993年からのフライト実績は54万マイルなので、ポイント換算すると2700ポイントなのだが、ぶっちゃけ30年かけてこれな訳で、若い人が1500ポイントをクリアするのは限りなく高いハードルになった訳である。
JALとしては、たまたま長距離出張などがあって条件をクリアした若い人よりも、累計でJALに貢いでくれている人を重視するという姿勢を示してきたということだ。ただ、JGCを持っているということは、顧客囲い込みの意味もあったはずなので、それを難しくしてしまうということは、ほかに流れてしまうかもしれないという側面もあるだろう。
ちなみに、今回のLife Statusプログラムでは、JGCのFive StarやSix Starという上級会員グレードも発表されたのだが、その基準は6000ポイント。。。。
30年かけて2700ポイントで、全力で1年400ポイント、、、無理です、、、、。
これを達成するためには、常に海外出張なので、基本飛行機に住んでいて、たまに地上にも降り立ちますぐらいの生活でなければ、達成できない気がする。(まあ、そういう人も知っているが。。。)
まあ結局出張の時にラウンジに入れるかという話がメインで、入った所で、カレーを食ってワインを飲むぐらいだし、だったら、出発前にファミレスでカレーとワインを頼んでから行けばいいだけのことだ!!!
あ、でもファミレスなら、JALのマイレージが2倍溜まるロイホにしよう!