パリ出張シリーズはこれで最後かもしれないが、羽田着陸の話を。(また来週なんか思いつくかもしれないが)

昨年も触れたのだが、都心から羽田に着陸するルートが2020年から設定された。

飛行機は風向きによって着陸方向を変えており、羽田も南風運用と北風運用があるのだが、北風は海からのアプローチで問題ないが、南風(つまり北からのアプローチ)の際は、メインのA、C滑走路に着陸しようとすると東京都心を通ってしまうので、B,Dという横向きの滑走路を使っている。

 


しかし、例えばA滑走路とB滑走路は交差しているので、離陸と着陸が干渉してしまい、効率が落ちてしまう。

そこで、オリンピックが東京に来るという錦の御旗を使って、東京都心からの着陸を15時から19時の4時間だけ可能にするというルール変更を2020年3月に強引に実現させた。

ただ、想定外だったのは、コロナの問題でオリンピックは延期された上に、ほぼ無観客ということになってしまい、それ以上に海外との行き来もほぼ止まったため、ぶっちゃけ都心上空着陸は、状況的には全く必要のない状態になってしまった。

しかし、都心上空からの着陸ルール変更とか、普段言ったら紛糾するのは目に見えているし、(実際導入時には、タワマン最上階の価値が騒音問題で落ちるという話も出た)もう一回通すのは難しいだろうから、意地で都心上空着陸を(おそらく必要ないのに)頑張って維持していた。

 

 


一方、航空マニア的視点で言えばこの変更は、素晴らしいとしか言いようがない!

今まで東京で飛行機を見ようと思えば、羽田まで行かないといけなかった訳だが、この着陸が始まって以来、会社の行きかえりでも飛行機の迫力のある姿が見えるようになった。

 

(これは会社の近くで撮ったJALのB787-8 Dream Liner JA847J)

 

(品川プリンスホテルとJAL Airbus A350-941 JA04XJ)

 

着陸ルートには、A滑走路着陸とC滑走路着陸の2ルートがあるのだが、私の職場は、この2つのルートにはさまれた真ん中にあり、都心着陸が始まると、まるでステレオのように、右と左から3分おきに着陸機の轟音が聞こえるという夢のような状況になる。

 


特に、着陸ルートに面している会議室は、飛んでくる飛行機がばっちり見え、お、ANAの777-300ERが飛んできたとか、スタフライヤーの漆黒のA320が飛んできた!かっこいい!とか、気が散ってしまい、はっきり言って仕事にならない。エンジン音が聞こえてくると、その方向を見て機種を同定しようとしてしまうというマニアの条件反射が発動してしまうため、最近はなるべくこの会議室は使わないようにしている。

で、昨年のヨーロッパ出張時に、初めてこの都心着陸機に搭乗することが出来て、皇居や東京タワーが手が届くような距離で見えて大感動したのだが、この時は、C滑走路着陸の機体左側に座っていたので、着陸ルートの真ん中にある自分の会社は見ることが出来なかった。

 


で、今回のパリ出張では、自分の職場を見つけたいという目標で、それを計算して、機体右側の席をゲットした。

帰りの便は、南回りで、トルコやチベットを経由して、韓国から京都、琵琶湖あたりで日本に入り、静岡の南に出て、房総半島を回りこんで羽田というルートだった。

 


着陸に向けて機内WifiでFlight Radar24をチェックしたら、どうも北風らしく、木更津から列をなして着陸しているのが見えた。

今回は空振りかとがっかりし、この機もそろそろ木更津上空かなと計算していたのだが、ちょっと太平洋側に飛んだりして、空中待機をしているような様子で、なかなか着陸しない。

そうこうしているうちにだんだん千葉の方に上がって行き、鎌ヶ谷の海上自衛隊下総航空基地が見えてきた。

 


木更津からの着陸で、この航空基地が見えるはずはないので、つまり風向きが変わり、南風着陸になったということだ!ラッキー!

都心上空に入ってきた。(ちょっとガスってるけど)

 


段々高度が下がって来て、代々木上空で、代々木体育館の特徴的な建物が見えてきた。
  

 

渋谷上空に入ってきた。スクランブルスクエアや渋谷ストリームが見えた。

 


恵比寿ガーデンスクエアだ!

 


この緑は、庭園美術館とかもある目黒の自然教育園だ。

 


五反田だ。真ん中の通りが国道1号。それを横切るのが山手線でちょうど交差する部分が五反田駅だ。上の方にTOCなども見える。すごくなじみがある地域だ!!!!

 


あ、あれ俺んち、俺んち(正確には俺の職場)!!!!!!
私が仕事にならない会議室もばっちり見えた!!!!!
(ただ、飛んでいる時にはそこまで見えず、家に帰って写真で確認したのだが)

 


アッという間だったが、職場を上空から写真を撮るというミッションは大成功だった!

 

 

 

そこから更にぐんぐん高度を下げて、無事羽田に着陸した。

 


しかし、やはりこの着陸ルートはすごい! 私は昔の香港のカイタック空港で、街をかすめながら(よく翼に洗濯物が引っかかりそうな近さと言われていた)着陸するのがすごい迫力で好きだったのだが、この都心着陸ルートはそれに近い迫力を感じる。その上、普段仕事で歩いている所の真上を飛んでいくというのが素晴らしい!

 

(28年前のカイタック空港着陸時に見えた景色 この時既に航空マニアだった)


ということで、今回で、C滑走路着陸の右側と左側を制覇した訳だが、まだA滑走路着陸の右側と左側は体験していない訳だ。A滑走路着陸となれば、見える景色も違う訳だし、職場を反対側から見ることができる訳だ。

まだまだチャレンジが残っている!

お楽しみはこれからだ!