TYSニュースタイム より
岸田劉生展 山口県立美術館
まな娘を描いた「麗子微笑」で知られる画家、岸田劉生の没後90年を記念した展覧会が、山口市の県立美術館で開幕しました。あすからの一般公開を前に一足先に、その世界に触れてきました。山口市の県立美術館で、開会式が行われました。岸田劉生は、明治から大正にかけて活躍した画家です。初期はゴッホなどの作品に影響を受け、強烈な色彩と筆遣いによる油絵を制作していました。次第に、自らの道の探求のため緻密な描写表現を突き詰めていきます。作品展では、年代と作品の変遷が分かりやすく紹介されています。フロアには岸田劉生のまな娘、麗子を描いた作品がずらりと並べられていて、代表作の「麗子微笑」は、来月8日までの期間限定で展示されます。まな娘の「麗子」を描いた16作品を会期中に見ることができます。県立美術館専門学芸員の矢追愛弓さんは「最初は割と、素のままの顔、表情。それが徐々に素直な笑顔になってきて、最後には独特な笑顔になっていく」と話していました。「岸田劉生展」はあすから一般に公開され、来月22日まで開催されます。