TYS ニュースタイム より | 山口アートフェスティバル

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TYS ニュースタイム より



宇宙の謎の解明に、また一歩近づきました。山口大学などの研究グループが、生まれたばかりの星の姿の観測に成功しました。観測に成功したのは、山口大学大学院の元木業人助教と、国立天文台などの研究チームです。元木助教は2016年、地球から5500光年先にある生まれたばかりの星・「原始星」の姿を、チリの巨大電波望遠鏡アルマ望遠鏡で撮影しました。分析の結果星の年齢は3000年と極めて若く、周囲のガスが渦巻き状に吸い込まれる様子から、巨大な質量を持つと考えられるということです。生まれたばかりの星が観測されるのは極めてまれで、渦を真上から撮影できることはさらに珍しいということです。星の観測には事前の観測データが大きな役割を果たすということで、今回は、山口市仁保にあるKDDI山口衛星通信所の電波望遠鏡のデータで渦の向きが分かったことから、実際の観測に結びつきました。宇宙を構成する元素の多くは星が生まれたときや死ぬときに起こす爆発でできたと考えられていて、今回の観測は星の一生を知る大きな一歩になり、ここから研究を重ねることで宇宙の成り立ちの解明につながるとしています。