基本図書 「困ったら分け方を変えてみる」 下地寛也著
あらゆるモノやコトは、分けられている。
「家」は2LKや3LKなどに部屋が分けられているし、店の「駐車場」も何台かとめられるようにスペースが分けられている。本は章に分けられているし、宅配ピザのMサイズはたいてい8等分に分けられている。野球のイニングは9回にポジションも9つに分けられている。
では、なぜそのように分けたのか?もっと違う分け方はないものか?自分ならどう分けるか?そんな思考が身につけば、多くの問題は解決できるはずなのだ。
解決しなければならない問題やストレスがあるときは、「分け方」に注目してみて欲しい。世の中の多くのものが何らかの形で分かれていて、これを変えるだけで問題がスーッと解決してしまうことがある。
素晴らしい「イノベーション」や「アイデア」の多くは、実は「分け方」を変えていることが多い。
難しい思考法やマーケッティングの技法など身につけなくても「分ける」という視点を持つだけで世の中の見方はガラリと変わり、ありそうでなかった商品やサービスを生みだすことができるのだ。
ポイント
● 分け方を変えるには、分け方の常識を認識し、疑う。
● 分けるときは3ステップ
① 分ける対象物を書き出す
② 分け方を書き出す
③ 目的を意識し、解決の糸口につながる分け方を選ぶ
● 分ける目的は3種類
① ちょうどいい
・ 「ちょうどいい」をつくるためには複数の分け方を検討する
・ 必要に応じた「必要原理」、
・ 資源を均等に分ける「平等原理」、
・ 貢献度に応じた「公平原理」
・ ざっくり3つに分ける
② 想い通りに人を動かす
・ 空間のレイアウトを変えることで人の動きを大きく変える
・ 床の色を変えると立ち位置が明確になる