みなさま、ご機嫌麗しゅうございます。
わたくし、しらさぎ家の家内 ことえ でございます。どうぞ良しなに・・・。
本日は主人と カラオケ なる遊戯に同行させて頂きました。
家を守るのがわたくしの務めなれど、主人がどうしても、と申しまして
蓮巳も一度は行くべき、と言うので興味本位ではありますが同行しました。
今月中旬には、もっと遠い大きな場所に泊りがけで旅をする訳ですし、
主人と二人だけで出かけるのは、初夏の名古屋旅行以来でとても楽しみにしております。
カラオケというのは、小さな小部屋で歌を歌うだけなのですね。
当初は、幾人かの俳人がいて、俳句を読みあうものかと思っておりましたが
この時代ではこのような遊戯は俳句ではなく唄なのですね。
大変驚きました。
マイクと呼ばれるおおきな棍棒が声を大きくさせるなんて、
一体どのようなからくりなんでしょう。
わたくしは、眼光を失ってはや100年経ちますが、この身に魂を宿しても
やはり物を見ることが出来ません。
なれど、微かな音、幽かな光を感じ取って今日まで生きて参りましたゆえ
どのような状況下でも耐えられる自信がございました。
しかし、わたくしが 主人とカラオケを嗜むのには、少々無理がございました。
とても大きな音で音楽が流れ、耳がおかしくなってしまいそうです。
そんな中、主人がわざわざ気を遣い、お茶を持ってきて下さりました。
時は冬に入り、わたくしも寒いのですが、氷入りの冷たい緑茶でした。
こういった外れたところが主人らしいですけれど・・・うふふ。
主人は、”コーラ”という、黒い液体を飲んでおりました。
蓮巳も”コーラ”という液体を好んで飲み、二人はよく、勝手に飲んだ
飲まない といった口喧嘩をしているのですが、
メリケンの飲み物はわたくしにはわかりません。
お仕舞いに、せっかく主人と二人で遊戯に参ったのですが
時折、主人は”ケータイ”と呼ばれるからくりに、一生懸命何かをしては
独りで笑っておりまして、とても奇怪でした。
わたくしの勘では・・・。
主人とわたくしにはまだ子はありませんが、絆は確かに感じております。
よって、とるに足らぬお戯れでしょう。
・・・ただし、お戯れが過ぎれば、
会得した剣術の一つ、長刀は静流薙刀でわたくしが主人を懲らしめて
目を醒まさせるだけです。
それも家を守る妻の務めです。

