29。初出勤 | adversity~賢くない私の生きてきた道~

29。初出勤

私は全くお酒が飲めなかった。16歳だから飲んだら駄目なんだけど、背伸びをしてまで無理に飲めないお酒を飲みたくなかったし、酒に酔って帰ってくる母を幼い頃から見てたので、
「あんな大人にはなりたくない。」
と、思っていたのかもしれない。

月・水・金だったかな・・・。週3のバイトでいつもその曜日だけ綺麗な格好をして帰ってくる私に不信感を抱くだろうと思い、自分からバイトの事を言った。
そしたら、
「水商売って楽じゃないでしょ。お母さんの気持ち分かった?服は全部お母さんの着て行っていいから。カバンもこれ、使いなさい。」
と、ヴィトンのカバンをくれた。

まだまだ真面目な3歳上の彼氏には内緒にしていた。
28歳の男とは、私が水商売を始めたら絶対に
「店に行く!」
と言いかねないので、来られるのが嫌だったから、それっきり連絡をしなくなった。
中出しの件はどうやら大丈夫だったみたいだ。