なう、でも書いてましたが、去年に続き今年も鈴鹿8時間耐久レースを観戦しました。サーキット入りしたのは金曜日の公式予選からで、そのときにカワサキでは初参戦となったレオン・ハスラム選手がチームを3位にするタイムを叩き出し、翌日のトップ10トライアルへの出場を決めました。
翌日土曜日は午後にトップ10トライアルが行われ、順位は変わらず3位での決勝進出を決めました。
実は公式予選を見る前にグランドスタンド裏のテントでカワサキ歴代のレーシングマシーンが特別展として飾られており、今回応援するチームグリーンの活躍を明示しているように感じました。
またその他にも①予選結果が、決勝が1位の可能性が高いと思われる予選3位であったこと、②前夜祭でチームグリーンだけでのトークショーがあったこと
などなどあり、23年ぶりのカワサキの優勝への吉兆では無かろうか…などと感じました。
そして迎えた決勝、3番手から、まずまずのスタートを切ったもののトップグループのラップタイムが速く厳しくも思いましたが、その後ホンダの有力チーム相次いで転倒したり、スズキの有力プライベーターがまさかのトラブルで順位を落とし、気が付けば表彰台圏内に入ってレース中盤に入っていきました。
スタートから5~6時間の間で大きなヤマがありました。チームグリーンのレオン・ハスラム選手とヨシムラスズキの芳賀紀行選手のバトルがあり、抜きつ抜かれつの激しい攻防があり、レオン・ハスラムが逃げ切り、その後も2位を保ち、カワサキワークスとしては16年ぷりの表彰台、そして20年ぶりの2位表彰台でした。
今回、エースライダーといえる、渡辺一樹選手は昨年までの自身寄りのマシンセッティングを、パートナーであるレオン・ハスラム選手と柳川明選手に合わせ、自身が黒子になりチームの表彰台獲得に貢献したようです。
そしてレオン・ハスラム選手、今年参戦しているブリティッシュスーパーバイクとは仕様が異なるバイクを見事に操り、チーム最速タイムを叩き出してました。
そしてベテランの柳川選手、他の二人に負けない熱い走りでした。

13年という長いブランクを経て一昨年ワークスとして復帰し、僅か三年で2位表彰台獲得。更なる熟成をはたし、来年40回目という節目の年に24年ぶりの優勝を果たしてくれることを楽しみにしていきたいと思います。
「ウィニングランの準備は出来ている」。この言葉を残しコースインしたラッセルはトップを走るホンダのスライトを追い、そして射程圏内に捉えるのですが、なかなか抜けそうで抜けません。コーナリングでラッセルは差を詰めるも、直線で引き離される、というような、デッドヒートが暗闇の中で展開されてました。そして一度ラッセルが抜くのですが、すぐにスライトが抜き返し、デッドヒートを繰り広げながら最後はスライトがトップのまま赤旗が振られ、カワサキの8耐連覇の夢は消えました。
カワサキは敗れはしましたが、暗闇の中、ほぼノーミスでバトルを繰り広げた両雄には今でも感動します。
そして迎えた決勝、ラッセル、ライマー組がポールから、塚本、北川組が39番手からスタートしたのですが、開始から約30分経ったときにトップグループに多重クラッシュが発生、さらにはバイクからの炎上もあり、赤旗が掲示されレースが中断されました。その約一時間後、第二ヒートとして再スタートが切られたのですが、
・ゴールは19:30となった時点で赤旗掲示→レース終了
・順位は1ヒートと2ヒートの合算、
という形でレースが進みました。
コース上では見掛けの順位と実際の順位の違いに戸惑う状況でしたが、レースが進むにつれ優勝争いはカワサキのラッセル組とホンダのダグ・ポーレン、アーロン・スライト組の2組に絞られ、ホンダが僅差でトップのまま残り一時間を切ったところで、最終ライダーとしてホンダがスライト、カワサキがラッセル、という前年カワサキに8耐初勝利をもたらした二人による争いとなるのでした。