原宿から北参道へ
土曜の夜なのに、今日は静かだった。
銀杏は黄色く生い茂っているときより、落ち葉で地面を覆ったときが本当の華だと思う。
やや新刊
大手企業の知財部門一筋で働いた経験に基づく有資格者の指南書。
・広い請求の範囲にこだわるのではなく、戦略的な請求の範囲にこだわる。
・知財の「活用」は、権利行使による収益ではなく、強力な特許網構築による競業他者の事業参入の断念または遅延であるとする。
特許事務所勤務の知財マンは、広い請求の範囲にこだわるが、
企業の知財マンは戦略的な請求の範囲にこだわるというのが、よく分かる。
戦略的な請求の範囲を書き上げるには、その企業の特許戦略のみならず、開発戦略、事業戦略を理解しなければならないから、事務所サイドに戦略的な請求の範囲を要求するのは無理がある。
上記の差は、この点に問題の本質があるのだと思う。
全体的に断片的な記載が多く、提案がバラバラな印象をうける。
もっと、体系的にそして全体を見渡したうえで道筋だった書き方をしてほしかった。
評価 3 ★★★☆☆
新刊ホヤホヤ。
この業界の重鎮である方の新刊であるため、必読と思い購入。
最近はやりの三位一体、守りから攻め、量より質のキーワードは、
言葉だけが独り歩きしてしており、その具体的内容に踏み込んだ書籍は乏しかった。
本書はそこにそれなりに踏み込んでいるので読みごたえはあった。
攻めの意味も目先のライセンス料にとらわれることのない技術独占に基づく事業利益最大化はそのとおりだと思う。
しかし、現実は、トップからは目に見える形で利益を上げることを要求される企業が多いため、
この理をトップに説得するのが非常に難しいのが現場の意見だと思う。
また、他部門とのジョブローテーション禁止の提言は意見の割れるところ。
業界の書籍は、具体案の乏しい書籍が多いが、
本書は生の具体案が豊富であり、かなりの良書。
評価 5 ★★★★★