必要であれば、彼らが我々に薬を供給することも必要だろう。700号と754号は、血液サンプルが別の目的に利用されるのではないかと感じている。我々はエベン側が308号の遺体を実験に利用することを許可した。彼らは308号の血液をすべて抜き取ったが、それは私の承諾なしに行われたことだった。その件についてはログ3888に記してある。この件を巡り、我々とエベンの間には非常に険悪な空気が流れた。
308号の遺体が収容されている建物へ向かうと、数人のエベンに行く手を阻まれた。「エベ1(Ebe1)」が現れたので、私は308号の遺体を引き取りたいと説明した。エベ1は、遺体は保管中であり、連れ出すことはできないと言った。我々は「いや、連れて行く」と告げた。我々11人は、そこにいた6人のエベンたちの脇を通り抜け、建物の中へと入った。彼らは我々を止めようとはしなかった。
中に入ったものの、どのコンテナも開けることができなかった。コンテナのロックには、暗号式のような何らかのシステムが使われていた。それでも、我々は308号の遺体が入っているコンテナを特定した。そして、コンテナをこじ開けるための爆薬を取りに、899号を保管エリアへ向かわせることにした。
そこへ、エベ2がリーダーを連れて現れた。エベ2は極めて礼儀正しく、待ってほしいと頼んできた。彼女は何度も「どうか(please)」という言葉を使い、実際、英語の「懇願する(beg)」という言葉さえ口にした。我々が身を引くと、私はエベ2に対し、友人の遺体を取り戻したいこと、そして遺体を調べたいのだということを伝えた。エベ2がそれをリーダーに翻訳すると、二人の間で長いやり取りが交わされた。
ついに、ひどく困惑した様子のエベ2がこう言った。リーダーは、我々に別の場所へ移動し、308号の遺体について別のエベン……つまり「医師」と話をしてほしいと言っている、と。エベ2の説明によれば、308号の遺体について知りたいことはすべて、英語を話すそのエベンの医師が説明してくれるという。私はエベ2に、899号と754号をここに残して遺体を見張らせ、私と他のメンバーで医師のいる場所へ向かうと伝えた。
エベ2が再びリーダーに翻訳すると、またしても二人の間で数分間に及ぶ長い議論が始まった。結局、エベ2は「リーダーは全員でこの建物を離れ、医師に会いにいくことを望んでいる」と述べてきた。私はエベ2に「ノー」と答えた。308号を一人(一躯)きりにはさせない。対立は避けられないと感じた私は、518号と420号に、戻って拳銃を取って大至急戻ってくるよう命じた。エベン側に私の決定を覆させるつもりはなかった。これを聞いたエベ2は、私を制止するように私の胸に手を当てた。私は彼女に「今の言葉をリーダーに訳せ」と言い放った。