彼女は困惑しているようだった。彼女は私に、それは何の「クリーチャー(生物)」かと尋ねた。私はクリーチャーという言葉を使ったのだが、それが無礼だったのか、あるいは彼女がその言葉を知らなかったのかもしれない。私は建物の反対側にいる「それ」を指差した。
​すると彼女は私の言わんとすることを理解した。Ebe2(エベ2)は「いいえ、エベン(Eben)ではなく、ただの訪問者です。あなたと同じように」と言い、私を指差した。なるほど、ここには他にもエイリアンの訪問者がいるのだ。私たちは唯一の存在ではないらしい。
​次に私はEbe2に、その訪問者はどこの惑星から来たのかと尋ねた。Ebe2は「CORTA(コルタ)」のような響きの言葉を言った。二度聞き返したが、正確な綴りは分からない。さて、CORTAはどこにあるのだろう? 彼女は私をテレビのようなもの、少なくともそう見えるものの前まで案内した。それは建物の隅に配置されており、一種の司令ステーションのようにセットされていた。
​彼女がガラスの上に指を置くと、何かが現れた。宇宙か? 星系だ。私にはどれも見覚えがなかった。彼女はある一点を指差し、「CORTA」と言った。では、地球はどこだ? 彼女は別の地点を指差し、「地球(earth)」と言った。このテレビ画面のような宇宙地図で見ると、CORTAと地球は非常に近い。だが、この地図のスケールが分からない。1兆マイル離れているのか、あるいは10光年なのか。ただ、近くにあるように見えた。科学者の一人にこれを見せて確認させる必要がある。
​私はEbe2に礼を言った。彼女は満足そうだった。彼女はまるで天使のように見える。とても親切だ。彼女は私の手に触れ、私のテーブルを指差して「食べる(eat)」と言った。「美味しいか(Good eat?)」 私は笑って「ああ、美味しい食堂(chow hall)の飯だよ」と答えた。彼女は困惑した顔をした。おそらく彼女は「chow hall(食堂/兵食)」という言葉を知らないのだろう。私は建物を指差して「チャウ・ホール、地球の食事場所だ」と言った。彼女は私の言葉を繰り返し、「チャウ・ホール、地球の食事場所」と言った。私は笑って立ち去った。今頃彼女は、地球のレストランはすべて「チャウ・ホール」と呼ばれていると思っているに違いない。
​私たちは自分たちの小屋(ハット)に戻った。もっと体制を整える必要がある。これから会議だ。皆、無事なようだ。
​私たちは「便所(latrines)」について、どこで用を足せばいいのか疑問に思った。するとEbe1(エベ1)が、まるで私たちの心を読んでいるかのようにやってきた。彼らにはそんなこともできるのかもしれない。彼は私たちに、小屋の中にある「ポット(容器)」を示した。私たちはそれが何なのか不思議に思ったが、なるほど、それが私たちの便所なのだ。あまり使い勝手は良くなさそうだが、できる限りのことはするしかない。
​その後、ポットの中には何らかの化学薬品が入っていることに気づいた。排泄物は溶かされるか、そのような処理がされるようだ。よくは分からない。4つの小屋のそれぞれに1つずつ設置されている。当面はこれでなんとかなるだろう。Ebe2が私たちに「地面を歩くように」と言った。それがどういう意味なのか、私にはよく分からなかった。