「あんた夏?なんか溶けそうだけど」
「…溶けないよ」
「ふーん…別にどうでもいいけど」
俺は夏。名前が夏という訳ではなくて、季節…あの春夏秋冬、の夏。
俺たちは人間には見えない。
しかし今みたいに人間の中には季節が見える奴がいる
そういう奴は季節だけではなく、植物とか気候とかも見える
ホントは皆見えてる筈なんだ
昔は見えていた。その頃は季節と人間は仲が良かったらしい
今では見える奴がめっきり居なくなってしまったから寂しいと神社の杉の木が語ってくれた。長生きだからな
俺は夏。でも長生きという訳ではない
俺はつい最近まで“人間”だった
「お前さ、夏、好き?」
「はぁ?好きなわけないでしょ…なんでこんなに暑いわけ?どうにかならないの!?」
「俺に言われても…」
夏が暑いのは昔から。それこそ地球と言う奴が誕生してからこの国の夏は暑い。文句があるなら夏でも涼しい国に行けば良いのに
「…あんた夏でしょ!?どうにかしなさいよ…あぁもう、暑すぎて溶ける…」
「人間は溶けない」
「…うっさい」
それにしても最近の夏は暑すぎる
“地球温暖化”ってやつらしい
俺は夏が嫌い、だ
「お前さ「お前じゃない!」
勢いよく遮られた。溶けそうとか言ってたのに元気な奴だ。
「私にはちゃんとした名前があるの。さっきからお前お前って…やめてよ」
「何ていうの?」
「…涼川夏樹(すずかわ なつき)」
「へぇ…」
すげえ夏っぽい名前だな
長い黒髪に白い肌…似合ってねえ
「なによ!なんか文句あるわけ!?」
「いや、良い名前だな…涼しそうで」
「…よく言われる。あんたの名前は?夏?」
「いや、俺の名前は——」
ま た 始 ま っ た (゜∀゜)
だいたい突発的に始まった話は続かないwww
なんか夏だなあって思って。
登場人物はいつかイラスト描きたいなあ
まあ続いたとしたら読んでやって下さい
因みにタイトルはあれだ
おお振りのOPから来てます