社会の船出へ・・贈る言葉

卒業も過ぎ新たなスタートへの切り替え、社会へ第一歩を踏み出した人達。
清々しい気持ちと、緊張感が交差する初心を忘れずに自信に変えて行こう。

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南総里見八犬伝で、「仁義礼智忠信考悌」と言う有名な言葉がある。
儒教では、「仁義礼智信」を「五常の徳」と言われる。
・仁は思いやり
・義は普遍的正義
・礼は習俗を尊重する
・智は智慧
・信は自分の発言は実行する
これらは自律者として必要とされる徳目と言われる。
これに対し・・
・忠は忠誠を尽くす
・孝は親に従う
・悌は兄に従う
が縦関係に敬意を払う為の、従属者の徳目だと言われる。

〜五条の徳と敬意〜

何かにひた向きに取り組む、努力を惜しまないことが人格を育み人生を豊かに歩む前提である。
そんな姿が有れば、自律者の徳目や従属者の徳目も関係なく健全で謙虚な心は育まれる筈である。
人は誰しも、他人のことより自分の城を守る為に生きている。
しかし、全ての徳の意味を知り自律を育めばもう一段の器が生まれて、人の為にも頑張れるようになるだろう。
それには、自分の甘えを払拭して自分を鍛え強くすることだと思う。
自分にしっかり向かい、何かを伝えようと人と接することで徳の意味が少しづつ分かってくる。
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と、気付いたのは社会で揉まれて、幾年も過ぎた頃、故に、五常の徳と敬意を学び、学ばせることが大事だと思う。^_^