Bring up

Bring up
（再投稿）

山や野に生息する植物は、自然界の中で誰の力も借りずに育つ。
ハウス物の温室育ちの観葉植物は、人の手でコントロールされて育てられ自然界で生きる力を失う。

観葉植物も元々は自然界の植物、自然の中で、普通に育っていれば、太陽を浴び、雨に降られ、気温を感じ、活き活きと、勝手に、元気に、すくすくと育つ事だろう。
しかし、部屋の中に入れられては、水も陽も自力で取れないから、水を上げなければいけない、日当たりの良い所に置かなくてはいけない、温度を調整しなければいけないと言う温室育ちになる。
育てているには違いは無いが、自然界で育つより、逞ましく、大きく育っているのかと言うと見た目だけで決してそうではないだろう。
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自然界に於いても、自然の中ですくすく育った植物に肥料を与えることで、自然に育つ以上に逞ましくなる。
植物を育てるこの肥料こそが、人を育てる指導者の役割だと思う。

なにも手を加えなくても、植物は自然におかれた環境に順応して育っていくものだ。
人（選手）も一緒だと思う。
放って於いても、時の過ぎゆく中で周りに刺激され何かを感じ少しづつ成長する。

反面、部屋の中で育てた気になっている指導者に育てられた選手は、その時だけ一瞬育ったように見える。
それは、単なる錯覚なんだ。
水となる物、陽となる物が無くなった時に、自力で何をどうするかを考え行動出来るかだ。
必要以上に指導されないままに、自然に育ってきた選手には自力で行った経験がある。
だから、伸び代がまだまだ沢山有り、その中で肥料を加えて行くべきだ。
適切な肥料が入れば、それが肥やしになり化学反応と言う成長が始まる。
どのタイミングでどんな肥料を蒔くかがポイントだが、育成を理解していないとこれがななか難しい。

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☆中村天風の書にこんな言葉があった・・・

一切の人生の果実は、その人の蒔いた通りに表現してくる。

何か通ずるものがある・・・・。